日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

絵を描いてきた自分に 

2006-07-04 21:29:17 | その他
6月の1ヶ月間、喫茶店で絵を展示していました。5月になって、急遽誘われたグループ展。私が出したのは水彩スケッチ4点と30号の油絵。
情けない癖で、絵を出しておきながら、その1ヶ月、その喫茶店に近づけず・・・。
後になって、評が、ひとつふたつ、三人、四人から入ってきて、照れくさく返事しながら、家に帰って嬉しがっている自分。
アホだなー。
なにやってきたんだろ。
描きたくて、描く自分でありたくて、ヨチヨチ歩きの子供が寝た間に描いていた絵を「いい絵だったよ」「なかなかなものだネ」と、声を掛けていただくことを、今感慨深く受け止めています。
その絵、実は今残っているので一番好きな一枚です。
ものを表現することは、自分の感性の問題なのに、目移りすると、あっちへ行ったり、こっちへなびいたり、そのくせ、いつも心に響くのです。
あの中野重治の詩の一節「トンボの羽やあかまんまの花を歌うな」と。
描きたいのは、自分の心が振れるもの、私を揺さぶるもの。
おしゃべりで、絵のことを語ることもないわけではないけれど、自分の絵については、極端に自己主張を押さえてしまう情けなさ、でした。

評を下さった中には、存じ上げない方々もいらっしゃいます。
ありがとうございます。
あの頃の自分を少し誉めていただいたようで、嬉しいです。
そして、今、いただいた評に勇気をいただいて、描きたいものを表現する気持ちに、少し真剣みを増して、やっていこうと思います。

次の機会がいつになるか、判りません。自分の感性の発露としての絵でないと、いけませんね。
これくらいなら描けるよ、という絵になってしまっていました。
実は、今も町民会館の喫茶店に一枚のスケッチを掛けてもらっていますが…、大人し目の風景スケッチです。

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映画「チャンプ」を観る。

2006-07-04 12:08:09 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
NHKBSで。耳にしたことのあるタイトル「チャンプ」だけれど、まったく内容知らず、でした。
1979年のアメリカ映画、そんな以前の記憶だったかと思いながら、話に吸い込まれる。
子役のTJの表情が輝いている。8歳の設定だけれど、前歯が生え変わったところ。子育ての経験から言えば実年齢はもっと小さいのでは、と思うほどだけれど、とにかく魅力的な感受性あふれる表情が、台詞以上のものを伝えてくれる。

母親役の女優さん観たことある。フェイ・ダナウェー?多分、きっとそうだ。
あの学生時代に観た映画「俺たちに明日はない」のボニーアンドクライドという実話だという銀行強盗役で銃弾の嵐で幕となるシーンが思い浮かぶ。

泣かせる映画でした。
ひとりで観ていたのですが、フェイ・ダナウェーの子供に母親だと告げる台詞のところで、涙が出始めて、後は、いいや泣いちゃえば…、と心置きなく、映画に感情移入していました。
今日はネタバレにはなりません。私の力量で文字で説明すると虚しくなるから。
きっと、昨日BS観た方も多いのでしょうか。
どうでしたか。よかったでしょう。見ていらっしゃらない方、機会がありましたらお勧めです。
★★★★★でした。

同じ年にあのダスティン・ホフマンの「クレイマー・クレイマー」が、傾向の似た作品として話題になったから、この作品が話題になることがいまひとつ、だったとか。
私としては「クレイマー・クレイマー」から25年後に出会ったわけだけれど、「チャンプ」の方がいいな。

コメント (2)
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