日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

老人保健施設を巡りながら・・・。

2006-10-18 10:41:04 | 私の雑感あれこれ
突然、介護の話題が行き交うことになりました。
一人暮らしだった夫の母親が股関節骨折・手術で入院中。
「突然」と、書くことは変ですよね。
50代になれば、友人たちからも介護の話は耳にしていましたから。
遠く離れていること、3人兄弟の次男坊だったことから、順番が後だろうという気持ちと、「自分の親のことには口を挟んで欲しくない」路線できていましたから、今まで無問題だったのです。
私の母親も、さらに高齢ですが長男夫婦と同居という形を取っているので、迷惑をかけない立場であればというスタンスです。

そうとはいえなくなるかもしれないということで、共働き夫婦の私たちは日曜日に近隣の老人保健施設を数件見て回りました。
車で、5分10分のところに幾つもあるのですね。こんなに施設があるとは目から鱗。でも、そのどれもが「100名以上の待機者あり」なのですから、今最も需要の厚い業界なのですね。
毎月7万円~15万円程度(これだったら年金で賄えます)で、食・住の心配がなくなる。要介護の人は、国の介護保険の対象者だから、その施設に所属しているヘルパーさんの働きに対する支払いは、国から施設へ支払われる。施設は本人と国の双方から収入を得ることができる仕組みです。
だから、言葉は悪いけれど、雨後のたけのこのように、あちこちに立派な施設ができて、それでも老人もドンドン増えるものだから、経営も成り立つのでしょう。
豊かな国が長寿国になったということは、こういうところにあわられているのですね。
施設を完備することで、問題がなくなったわけではないけれど、「施設を利用することができる」と、選択肢に入れることができるだけで、気持ちが軽くなるパターンも多いことだとは思います。

夫の母親は、今後は歩行についてリハビリが必要になった程度であり(これがどれほどのものかは私には不知)、施設入所が適当かどうかは、別問題です。本人の意思が第一でしょうし、私たちが俄かに仕入れた情報よりも、もっと真剣に高齢者仲間の情報を持っているでしょうから。



コメント
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