日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

マスコミって! 中川元財務大臣の件

2009-03-15 08:26:26 | 社会問題
先日のローマでの「もうろう会見」が原因で辞任した中川元大臣。
その後のバチカンの美術館見学でも、進入禁止部分に入って、警報が鳴ったとか、報じられました。日本の新聞やテレビのニュースで。
それが、実は事実とは違うらしいのです。
ご本人が、(その記憶がないらしく)バチカン美術館へ連絡をとって確認したところ、警報が鳴った事実はないとの返答をもらっている、という。
では、何をもとに、日本のマスコミに、バチカンでの不品行のニュースになったのでしょう。
一緒に行った知人は、傍から離れたところにいたので判らなかった、とかと説明が付いていて、へぇー、あの会見から察して、千鳥足風でひとりにしておくのか、と想像をそこまでにしていました。

警報が鳴ったetc.のニュースは外国の三流マスコミがニュースソースとかと、耳に入りました。
なーんだ、日本の全国紙もNHKも、そんなニュースソースで、水に落ちた○を叩くのか、とそうも思えます。
クワバラクワバラ、です。
そして、もう一つ。
中川さんの記者会見、そして翌日の不品行のニュースが流れてから、誰も彼を守ろうというメッセージが出てこないのです。
ガセネタで、貶められても。
昨日の新聞に首相の外遊には、ウン十人の随行員が付いて、就任以来8回で既に6億(最近の3回は加算していない)かの支出とか。中川氏の会議出席にも関係省の随行員、日本及び当地の外務省の加勢が会ったハズです。なのに、バチカン見学する政府要人をガードする人は誰もおらず、根も葉もないニュースが流れても、誰も弁明者も出てこない。
コレって、何なのですか。
政府、そして官僚の方々の人間性が想像できません。
みなさん、護身に懸命だから、なのですか。
それが、省庁の流儀なのでしょうか。

ささやかな話。
一昨日、地下鉄ホームで、電車待ちの時、白杖を付いた20代の女性(視力障害者)がホームを歩いてきました。勿論点字ブロックを頼りに。
ぼっーと電車を待っている私の頭の中より、彼女の頭のほうが何倍も動いているのだろうな、そう思いながら一瞥したりしていました。
そして、ホームへ電車が入ってきたのはいいのですが、1メートル程ずれて停車したのです。
「あっ、誘導ブロックだと、電車の入り口とずれて、電車にぶつかる!」
そう思ったら、彼女の耳元に、咄嗟にそのことを伝えていました。

私が見えないわけですから、彼女、ビックリしたでしょう。
悪かったな、驚いただろうな、と、コレは後から思いました。

その一瞬に、彼女は
「はい、慣れていますから、大丈夫です」と。

そうか、日本の電車の正確さには、つくづく感心していたけれど、1メートルのズレは、白杖の人には真剣な問題で、彼女らはきっと、どれくらいの割合でそのズレがあるものだということも、身体で覚えているのだと、学びました。

こんな、一過性のささやかな出来事でも、危険を察すると、体が動くのに、体調不良の大臣の随行員という役目を持っていても・・・。
・・・ちがうんですねー。

政府は何かことがあると、大人数でコストをかけて、動くのに、公人としてのひとりひとりは、シレッとして、危機察知能力も低下するのでしょうか。
何故、世界にあんな記者会見が流れることが予想されなかったのか。
あの記者会見が流れることが、国益だというのが、外交の総意なのでしょうか。

ああ、未曾有というのは、こんなところにもはびこっているのかも知れません。
コメント
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