日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

時代は変革期

2009-07-26 07:17:08 | 社会問題
昨日のNHKでは、日本に一つのDRAM製造半導体メーカーが、このままは危ない。本来得意産業である半導体先端技術産業が消えるかも・・・。
そんな内容でした。
先端技術部門も不景気とは聞いていましたが、視覚から入ってきた情報は説得力あるものでした。

これ程までに、世の中が急展開しているのを目の当たりにすると、
こんなこともできるのでは、と思う。

それは、耕作放棄地の有効利用、路線。
農業の外側にいる人が、何をほざく、と言われるだろうけれど、
勝手な構想です。

日本は食料品の自給率が極端に低い、といわれています。
-ー40年以上前の子供時代も、「日本は国土が狭いから、食料は輸入しなくてはならない。その代わり工業製品の輸出で頑張っている」そのように教えられてきたように記憶しています。
でも、現実は、耕作地が少なくて食料の自給率低下、じゃないのです。
昭和30年代、40年代に耕地整理してできた、耕作地が今耕作放棄地になっているのではありませんか。
公共事業として箱物を作って、有効利用されていない、
とよく言われるけれど、
多額の資本投下をして、優良耕作地を作ってきて、今放棄している。
これも、同類です。
作物が不要なら、それも分かります。
・・・輸入しているのです。
これを活用する手は無いのでしょうか。

今の不況。
企業が解雇できなくて抱えている従業員は600万人いる、そうです。
給料は払わなくてはならないのに、見合った仕事が無い、ということでしょうか。
この人たちに、農業生産部門にまわってもらえないだろうか。
法人の農業への参入ができるようになって、
食品を扱う会社が、農産物の生産に参入、というニュースも耳にします。
農家の方には、どう受け止められているのかは分かりませんが、
従来、世襲でないと農業者になれなかった仕組みに、大きな風穴が開いた、
そう思うのです。

農業者の方は、「親からもらった土地」という気持ちがおありでしょう。
それは、特別なことなのです。
農家の息子以外は、親からもらった農地はないのです。
その親にしても、多くの場合、60年ほど前に自作農が生まれたわけであり、それ以前から、小作農として農業をやっていたとしても、それは、食べていく職業が限られていた時代の話です。
職業選択の自由が謳われてから60年以上経っています。

農業の法人化が進むと、幾つかの大企業が独占状態になって、安かろう、悪かろう、のものを食べさせられる、と懸念される方もあるかも知れません。
そこは、製造物責任と同じように、地場物とか、国内産、低農薬、有機野菜、とか、あるいは、低価格とか、その表示を明らかにして、国産物を選択したくなるような知恵を絞ってもらうのです。
直ちには、ひとり立ちが困難かも知れません。
でも、これまでにも農業者保護として、休耕田支援金を出したりしてきたわけで、自給率向上に向けて、多少の保護もありかな、と思っています。
・・・輸入農産物に負けないように、購買者が国産農産物にこだわる、という方向にならないだろうか。

こう書いたからって、自作自給したい人を拒むのではありません。

すべての人が、自給用作物つくりに関わることは無いのだから、食料を買う立場の人への供給の方法として、
耕作地の有効利用促進を進め
余剰人員の仕事創生にものなることだし
合理的、だと思うのですがね。

今、盛んに農業への人的移動が話題になっています。
いろんな人がいて、突然収入の道が途絶えて、農業、といわれても、勝手が違う、と思うのではないでしょうか。
数ヶ月経たないと、あるいは一年に1度しか、収益がない農業への参入は、戸惑うことの一つでもあるでしょう。
そこの所も、企業形態であれば、クリアできるのではないでしょうか。
企業であるからには、採算が問題、だから、おのずと高い給料を支払うことにはならないかも知れない。
けれども、働ける世代が、仕事が無くて、生活保護を求める、世相です。
働く場、として、給料を支払う、という形で、法人化された農業も、でてくる方向が、これから先あるのだろう、とそう思っています。







コメント
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