日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

小春日和 サフラン咲く

2011-11-15 12:23:44 | 私の雑感あれこれ
生垣の山茶花が枯れてしまって、日当たりが良くなったので、サフランが咲いています。まだ、山茶花が小さかった頃に植えたものが、山茶花の葉陰になって目立たなくなり、これまで地味な存在でした。
10日ほど前から、細くて長い葉の叢に隠れるかのように、薄めではあるが古代紫と言いたげな色合いの花弁をつけています。
なのに、私、チャッカリとオシベを拝借して、陰干し。
酷いなと、ちょっとは思いながら、
「パエリアを作るときに、自家製サフランで」の魂胆なのであります。

あの有名なスペインの風車の中の売店で買ったものよ、と思い出しながら、
楚々とした花弁を覗き込んで、一応自家受粉させてから、真っ赤なシベを頂いています。

そして、今日、チューリップの球根を埋めました。
まだ、マリーゴールドが元気な花壇はいじれないので、プランター二つと、ラベンダーの横のスペースに。
計画性のない植え方ですが、彩がないよりはいいかな、と思って。
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「ローマ人の物語」文庫7巻 を読み中。

2011-11-15 07:23:35 | 
1、教師 ギリシャ語や弁論術をローマの良家の子弟に教える家庭教師
2、熟練技術者 医者、建築家、彫刻家、画家
3、上級技術者 交易に従事したり、農園の経営を担当したり、主人の秘書も出来る頭脳の持ち主
4、一般の職人 店のマネージャー、職人、芸人、剣闘士
5、舞踏や奏楽の技能をもつ、女奴隷
6、家事労働に従事する、男女の奴隷
7、非熟練労働者
8、子供の奴隷

ざっと、列記してみました。
1~8、みんな奴隷。

ちなみに、ローマ人による奴隷の定義は、自分で自分の運命を決めることが許されない人、であった。(文庫7巻、110ページ)

「最高の奴隷と最低の奴隷の価格差は100対1にもなった」ともある。
このころ、ローマ市民権をゆうする成年男子数 90万人
女子供、老人を含めた自由民の総数 600万~700万人
奴隷、200万~300万人


世界観が違ってくる。

奴隷についての話題に入る前に、彼女は、こうも書いている。

 はじめに断っておかねばならないが、イエス・キリストは、人間は「神」の前には平等であると言ったが、彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。それゆえ、従来の歴史観では、古代よりも進歩しているはずの中世からはじまるキリスト教文明も、奴隷制度の全廃はしていない。だから、ユダヤ教信者を強制収用所に閉じ込めるのは、人道的には非でも、キリスト教的には完全に非である、と言い切ることは出来ない。略

 キリスト教を信じようが信じまいが、人間には「人権」というものがあるとしたのは、十八世紀の啓蒙思想からである。ゆえに、奴隷制度の廃止を謳った法律は、1772年のイギリスからはじまって1888年のブラジルにいたる、1世紀間に集中している。とはいえ、法律はできても人間の心の中から、他者の隷属化に無神経な精神までが、完全に取り除かれたわけではないのである。


紀元前1世紀まで来た。
スペルタクスの反乱まできた。
カークダグラス主演で映画された話題の中で、拳闘場の元老院席に、ユリウス・カエサルがいたのは、正確な年齢からするとおかしい、と塩野さんの指摘。歴史書ではなく物語として話が運ばれていくから読みやすい。

2000年前の史実がどこまで正確に書きとめられているものかはわからないけれど、塩野さんが参考資料として、末尾に載せていらっしゃる本の多さに圧倒される。
2000年以上前の歴史書が長年に渡って研究出版されていて、西欧人の教養の一部にもなっているのだろう。
ふとした縁で、塩野さんの書物の端っこを齧れることは幸いです。

そして次巻はユリウス・カエサルの巻。
たのしみです。
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