第3次ポエニ戦争で、都市カルタゴを壊滅させたローマ。
(ハンニバルが活躍したのは、第2次まで)
因みに、カルタゴの繁栄は700年続いたとのこと。この段階でローマは600年経っていた。
日本の今から700年を遡ると、なんと鎌倉時代となります。
さて6巻では名将スキピオの孫でもあるティベリウスの時代。
寡頭政治を貫くローマは、どんなに国に貢献した将軍であっても、その人を王とはしない。選挙で執政官を決める制度を貫いている。
非常時の特例はあったらしいけれど。戦争中でも1年ごとに選挙して執政官を選び、続けての再選を認めていない。それが古代ローマのルール。
第6巻はもう(というか、まだというか)紀元前2世紀まで下ってきている。
戦闘で確保した土地は国有地になるのだけれど、ローマ市民はそれを借地して穀物生産に励む。借地料は生産高の10分の1。借地面積に一人につき一定枠があるのだけれど、奴隷名義で借りたりして、大規模耕作者がでてくる。
格差が大きくなる。
紀元前241年、第1階級と第5階級との格差は10倍以下
紀元前146年、第1階級と第5階級との格差は500倍以上であり、紀元前130年頃にはさらに第5階級の資産が減る。
因みに第5階級の下にはさらに資産の乏しい無産階級がある。この無産階級には兵役の義務がない。
ローマ人にとっての兵役(17歳~45歳、その後60歳までは予備役)は、租庸調の「庸」であり、直接税なのです。
戦につぐ戦で、主は戦場に取られていても、耕作地では奴隷が働いていた。
ティベリウスは、農地改革に乗り出し耕作地の偏りを解消しようと腐心する。
また、属州のシチリアから安い小麦が入ってきて、ローマの小麦が大暴落、小麦作りではとてもシチリアには太刀打ちできないので、オリーブとブドウに耕作するものの転換を図った、などを読むと、なんだか2000年以上前の話にも親近感を感じる。
元老院という貴族階級があるけれど、平民でも元老院のメンバーになる道が開かれているし、話合いがもたれ、法があり、法を作って運用されていく、そういうことだったのか、と「古代ローマ」・「共和制」とただ鵜呑みにしていた言葉を、改めてかみ締めている。
※まだ、キリストは生まれてもいない。どういう形でこんなローマ人がキリスト教を受け止めるのか、そこへの感心を持ちながらの読書です。
(ハンニバルが活躍したのは、第2次まで)
因みに、カルタゴの繁栄は700年続いたとのこと。この段階でローマは600年経っていた。
日本の今から700年を遡ると、なんと鎌倉時代となります。
さて6巻では名将スキピオの孫でもあるティベリウスの時代。
寡頭政治を貫くローマは、どんなに国に貢献した将軍であっても、その人を王とはしない。選挙で執政官を決める制度を貫いている。
非常時の特例はあったらしいけれど。戦争中でも1年ごとに選挙して執政官を選び、続けての再選を認めていない。それが古代ローマのルール。
第6巻はもう(というか、まだというか)紀元前2世紀まで下ってきている。
戦闘で確保した土地は国有地になるのだけれど、ローマ市民はそれを借地して穀物生産に励む。借地料は生産高の10分の1。借地面積に一人につき一定枠があるのだけれど、奴隷名義で借りたりして、大規模耕作者がでてくる。
格差が大きくなる。
紀元前241年、第1階級と第5階級との格差は10倍以下
紀元前146年、第1階級と第5階級との格差は500倍以上であり、紀元前130年頃にはさらに第5階級の資産が減る。
因みに第5階級の下にはさらに資産の乏しい無産階級がある。この無産階級には兵役の義務がない。
ローマ人にとっての兵役(17歳~45歳、その後60歳までは予備役)は、租庸調の「庸」であり、直接税なのです。
戦につぐ戦で、主は戦場に取られていても、耕作地では奴隷が働いていた。
ティベリウスは、農地改革に乗り出し耕作地の偏りを解消しようと腐心する。
また、属州のシチリアから安い小麦が入ってきて、ローマの小麦が大暴落、小麦作りではとてもシチリアには太刀打ちできないので、オリーブとブドウに耕作するものの転換を図った、などを読むと、なんだか2000年以上前の話にも親近感を感じる。
元老院という貴族階級があるけれど、平民でも元老院のメンバーになる道が開かれているし、話合いがもたれ、法があり、法を作って運用されていく、そういうことだったのか、と「古代ローマ」・「共和制」とただ鵜呑みにしていた言葉を、改めてかみ締めている。
※まだ、キリストは生まれてもいない。どういう形でこんなローマ人がキリスト教を受け止めるのか、そこへの感心を持ちながらの読書です。