日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「史上最大の作戦」を見る (クリックで約14分の名場面が見れます)

2012-03-08 09:25:22 | 映画・テレビドラマ・音楽
名前は知っていたけれど、見るのは初めて。
一昨日に見た1962年制作の長編「史上最大の作戦
テーマ曲は、お馴染みのマーチ。ああ、運動会でよく聞いた、耳慣れた曲なのですが、戦闘が始まろうとする場面で、兵士たちの胸のうちを思いながら、長調の「さぁー」と背中を元気よく押しすような曲調が、弾みのよい分なおさら、切なくなってしまいます。
バリバリと戦闘のシーンが続きます。
ドーバー海峡からフランスの岸辺に上陸して、ドイツ軍との銃撃戦。

今読んでいる長編本「ローマ人の物語」のなかで、塩野七生さんは、(私たち日本人とはちがって)ヨーロッパ人はみなこの古代の歴史を学んでいるのである、という書き方をなさる。だとすると、欧米人は、この史上最大の作戦の実際を、近い歴史として学んでいるのだろう、と思いを馳せながら見た。
メルケル首相とサルコジ大統領がユーロ圏という団結を崩さないように、かつ自国の利益が損なわれないように、航路の模索をしている図にも、過去あっての今、そして明日なのだろう。

You Tubeで曲を流しながら家事をする。
マーチだけれど、胸がいっぱいになる。
私ごときが言わなくてもいいのだけれど、大切な映画ですね。

名場面の最後に、音楽が男声合唱になる。
意味のわかる単語がひとつふたつ。Webで歌詞をさがせたら訳してみたいな。
当時の有名男優が沢山出演しているらしい。肌で戦争を知っている世代が残してくれた遺産です。
勇敢な若者もいただろうけど、臆病者もいるはずだ。立ち向かうにはあまりにも無鉄砲な危険なのに、それでも男だからと立ち向かっていく。
なんともはや。

訳詩がありました。Web世界はスゴイ!
コメント (4)
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映画「招かれざる客」を見る

2012-03-08 07:35:51 | 映画・テレビドラマ・音楽
映画解説者の定番挨拶じゃないけれど、
「映画って本当にいいですね~」と。
招かれざる客」1967年アメリカ
この制作年は私の高校時代です。
高校の社会科の教師は、アメリカでは公園のベンチも白人用と黒人用の区別がある。
とか、
白人の泳ぐプールには黒人は入れない。
という人種差別の現実を教わった頃、です。
オーストラリアは白豪主義をとっていました。

黒人のドクター(シドニー・ポワチエ)が、進歩的論客でならしている新聞社社長の家庭にやってくる話。
それも一人娘の恋人として。
1967年です。
娘の両親、ドクターの両親、間に社長の友人である神父も加わる。
丁寧に、噛み砕くように自分で自分を説得していく様、
~~~、大上段に構えた作品ではありませんが、よい映画でした。

以前見た、大作映画「ジャンアント」を思い浮かべました。
コッチも圧倒された作品です。
かねてから、映画って啓蒙的役割を担ってきていると、この映画でも感じました。

◆◆◆
昨今は映画三昧なのですが、ほんとにものを知らない私です。
昨晩などは、映画のタイトルをみても、「ポワロさんの推理ものかしら」程度の興味で見始めたのです。トホホ
判ることは、まだまだ知らないことが世の中にはイッパイある、出会っていない素晴らしい人たち(こんな映画を作ろうという人たちがいたように)が沢山いるのだろう、ということです。
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