日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

.ルーズソックス、、、。

2015-12-03 06:29:02 | 私の雑感あれこれ
ウチの子供たち(長男、二女)が高校生のころは、ルーズソックス全盛期でした。
多分。

今どきのおしゃれブームから外れていた我が家には、そのブームは入っていませんでした。

二女が高校入学してまもなくの頃の話です。
中学のクラスメイトもそれぞれの高校への進学しますし、娘は電車通学になりました。
ある日、街中まで映画を見に行くのに誘われた、と行って出かけていきました。
暗くなったこともあり、駅からの帰り道を迎えに出ました。

向かい側の歩道を歩いてくる(制服だったかな?)女子高校生3人組に気が付きました。
その中の一人が娘だったのですが、ルーズソックス姿に、? と思いました。

母親の私が当然気づくだろうと思った娘は、自宅への道すがら、話してくれました。

高校の友達に、中学時代の別の高校に行った友達から映画に誘われたといったら、そんなときは、ルーズソックスを履いて(おしゃれして)いくものだといって、彼女のルーズソックスを貸してくれた、とのことでした。

話を聞いていくと、男女3対3での映画行きのメンバーに加えられていたらしいのです。
中学時代から世界が一つ広がって、違う空気も漂ってきたのだけれど、ウチでは話題にできずに、借りたルーズソックスでのお出かけ。今の彼女の記憶に残っているでしょうか。
そう、楽しいものではなかったのか、ルーズソックスの洗濯はその1回限りでした。

先日、娘にそっくりな可愛い女の子の動画を観て、あと10年もすると、今度は親としてハラハラするときもやってくるのに、と、そんな余計なことを連想したもので、、、。まったく余計なこと、老婆心ですね。



話をもう一つ。

夫の祖母の女学校時代の話ですから、明治の後期でしょうか。
長い距離を歩いて女学校へ通ったそうです。祖母は学校の近くまで来てから、藁草履を下駄に履き替えたものだと教えてくれました。距離があって下駄がすぐにすり減るので、それを避けようと藁草履との二本立て通学だったのです。
その話を長男に話して聞かせたら、
「おばあちゃんも、おしゃれだったのかな。今どきの高校生も地下鉄駅でルーズソックスに履き替えているから、同じだね」と。

えっ!通じない。

おしゃれなんかじゃない。倹約しようと思って、お金のかかる下駄を長持ちさせるための腐心の策であり、学校の禁止をかいくぐってルーズソックスに履き替えるのとは別物なのに~~。

ま、「貧」の感覚の欠如というか違い、なのでしょうね。

付け加えておきますが、当時の女学校進学は少数派であり、贅沢な家庭環境ではなかったにしろ、彼女の兄は裁判官を長年務めたという、向学心に富んだ一族だったと思っています。








コメント (4)
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