日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

山本周五郎著「ながい坂」を読んでいます。

2016-06-18 10:47:03 | 

名前はずいぶん以前から聞いたことがありましたが、読み込むことはありませんでした。なにしろ遅読タイプでしたから。既読は「赤ひげ」ぐらいかしら。今回のこの本は良い出会い、出会えてよかった本です。ここしばらく忙しい毎日でしたが、集中力が少しでも残っていると、吸いつけられるようにスマホ画面に向かっていました。(これまでは、キンドルで購入した本はipadでの読書だったのに、クラウドからの取り寄せをスマホで行ったので、「ながい坂 上」は、まことに小さい画面で読み終わりました。

で、今、「ながい坂 下」は、ipadで読書中。(あらすじなどは検索すればたどり着けるので書きません。)

本にシンパシーを覚えている自分がいて、リアル社会で交流している人たちよりも、共感を覚える。読書せずにはいられないって、こういうことなのだと改めて感じ入っています。そこにはリスペクトできる人や、自分の思考方法と触れ合う部分を見つけることができたり、そういう琴線に触れるところがあるから。自分の中のもう一人の自分が、私に「学べ」「これからのあなたの生き方のためによく学ぶんだよ」と背中を押してくれているようです。今日は自宅。雨。読書日和です。うっふふ。数日来の忙しさにかまけての部屋掃除さぼりが目に余るのですけどね。

今回も、私より先に夫が読んでいるのですが、夫は内容はすっかり忘れていたけれど子供の頃にも読んだことがある、とのこと。父親の書棚にこの本があったから、だそうです。夫は自宅の本は全部読んだというほどの本読み少年だったそうです。彼のお父さんとは私の舅です。私にとって、そのころ60代の舅さんは、相手を思いやる素敵な人でした。お父さんもこの本を購入して読んでいらしたのかと思うと、「ながい坂」仲間ができたようで、うれしい思いがします。なかなか、リアル社会で本の話もしないし、出会うことはありませんものね。

きっと、まだ出会っていない本も多くあるのでしょう。それらに出会ったときに、読みたいという意欲が衰えていませんように。そう願うばかりです。 

コメント
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