日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

こんな話。

2022-05-14 06:53:34 | 家族
久し振りに帰省した娘のあごに、1センチ強の見慣れない傷跡があった。
あれっ、どうしたの、と聞くと、道路で転んで怪我をした跡だという。

私の弟にも同じようなところに傷跡(数針縫っている跡)がある。
昭和も30年代のころ、もう外は薄暗くなっていた。小学校低学年の弟が川に落ちたと泣いて帰ってきた姿を覚えている。
ビックリした。
出血がビラミットのような形でシャツを真っ赤に染めていたから。
まだ自家用車もない時代。母はリヤカーに弟を乗せてお医者さんに向かった。
その時の記憶を思い出した。

この傷ならばきっと、すごく出血したに違いない、と。
お医者さんに行ったの? と尋ねると、行かなかったと。

転んで血がどんどんでているのだけれど、今の時代はマスク越し。そして自分の姿は見えず状況把握できない。
立ち止まってくださった通りすがりの方に、「救急車を呼ぶほどの状況でしょうか」と尋ねると、鼻血なの? とも受け取る人もいたり。どこが傷ついての出血かは見た目にはわかりにくかったり、だったようです。
1年生の子どもを連れていたので、傷口の痛みより息子が車道に出ないように気遣うことが先決だった、と。

特に救急車を呼ぶこともないと判断した後は帰宅して、自分で処置した、とのこと。

私には弟の顎のケガのときの出血の映像が重なるので、さぞかし、だったろと思ってしまうのだけれど、
母は強し、だと思った。まず息子の安全がきになったというのだから。

傷跡残ったね、というと、
気にしていない、と。

という話でした。







コメント
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