日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

高齢者の医療費自己負担割合アップの話から

2005-12-02 08:13:03 | 社会問題
今朝の朝日新聞1面に記事がでている。
一般世代と同じ3割負担もありえるとのこと。
但し所得に応じてのことだから、高所得者に限っての話。
このところお国の台所事情が苦しくなって、各省庁思案のしどころで次々と提案が出てきています。
不景気もいいもんだというと、お叱りを受けるかもしれませんが、潮が満ちていたときには、わからなかった不公平が、引き潮となったために、水面下のいろいろが見えてくる。そんな功罪をもたらしているとも思います。
「何でもお国に負担してもらう」ではなく、相互扶助の仕組みだから、支出が増えれば、「なぜ増えるのか」、「どう負担するか」と考えを進めるのが次の段階。
昨今の改革はその順序を追っているように思えれので、結構納得しています。
自分の負担が増えるから反対、改悪だと叫ぶ、そう言う意見も当然あると思いますが、同調はちょっとためらわれます。
「同じ」ではなく、可処分所得に見合った「公平に」してもらいたいものです。

話は変わりますが、高齢者関連で、まだ身近にはないのですが、公が運営している老人保健施設(老人ホーム、老健?)への入居者は順番待ちだと何度か耳にしたことがあります。そして「国会議員の口利きだったから入居ができた」と、何年か前に聞いたこともあります。その話が私にとって結構ショックというか、情けなかったので、その後、入所の話になると、ちょっと水を向けるのです「どなたかのご紹介?」と。
皆さん、結構ご紹介者がおありです。「助かったわ」と。

先日、田舎に帰ったときもそんな話題になって、「そりゃぁ、町長の関連だと早い」と。
実際はどうかは知りません。言っている当事者もどこまで知っての話か判りません。
だけれど、私ががっかりしたのは、自分がそれで厚待遇を受ける立場でもないのに、それを認めてしまっていることに違和感を感じました。

可処分所得の多寡で負担割合に差をつけるのは納得いきます。
状況の違いで入所順に差があるのは納得いきます。
だけれども、世の中そんなものだからと、不公平を受け入れるのは嫌だなー。
引き潮で、水面下の台所事情がわかったこの折、老人施設の入居実態の公正さも担保して欲しいものです。

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