日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

憎しみの連鎖を断ち切る・・・アメリカ同時多発テロから4年

2005-09-10 17:17:43 | 社会問題
朝テレビから聞こえる音声。
9月、あのアメリカの同時多発テロから4年ということで、日本人の犠牲者家族の話題を報じているらしい。
貿易センタービルで働いていた息子を無くした父親の言葉。
テロリストが育ったというアフガニスタンという国を訪れ、その国の子供たちの貧しい生活の現実を目の当たりにしたと。この恵まれない暮らしの中でテロリストの芽が育ったのかと思い、憎しみの連鎖を断ち切るためにできることをと、テロを憎み、アフガンに役立つ援助(教育施設の建設だったかな?小耳に挟んだ程度だったので)の行動をなさっているという。
4年前の記事の一つを思い出す。4機の中の草原に突っ込んだ飛行機の乗客は、他の飛行機が貿易センタービルに突っ込んだことを家族との携帯電話で知り、乗客の有志は自分の乗っている飛行機も今テロリストに乗っ取られていることから、次に建物に突撃すると被害が大きくなることを考えて、「かかれ!」と掛け声をかけて機内のテロリストに立ち向かっていったことが、これも機内との携帯電話から伝わってきたことが紙面に書かれていた。(その飛行機はホワイトハウスへ向かうところだったとか)
彼らこそアメリカの勇敢な戦士だと記事の中にあったことを覚えている。
深い悲しみの中から出てくる行動。
咄嗟に取られた命を賭しての行動。
当時の映像も記憶にあるから、私なんかのブログなどに書くのも恐縮するほどの実際の話。
朝方の4年前のテロを振り返っての話題に、この勇敢なエピソードの記事を目にしたときの「本当にそこまでできるのか」と人への尊敬の気持ちも思い出された。
犠牲になった彼らは、その後アメリカがとった軍事行動を期待しただろうか。
憎しみを憎しみで返したようなアフガニスタンへの攻撃。
核兵器の保有疑惑からのイラクへの攻撃。
攻撃されたアフガニスタンやイラクの人々の中の憎しみを思わないのだろうか。
誰かが憎しみの連鎖を断ち切るとしたら、その断ち切る側になれてこそ高度の民主主義国家だと思うのだけれど。


コメント (2)
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