日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

菊の日(重陽の節句)に

2006-09-09 08:58:53 | 私の雑感あれこれ
草むらから虫の音が聞こえるのに、残暑です。
「風が幾分涼しいし、夏を通り越して、やっぱり9月ね」と、自分自身と会話したり。

-人をいくら変えようと思っても変えられない。変えられるのは自分。
自分が変わると、相手も変わることもある-

-人をただ責めても、責められた方は気分が良いはずがない。きっと、責め返してくることもあろう。すると、今度はこちらも困る。だから、人を責めてよいことはない-

彼女はどっかの本から仕入れたのだろうか。先日、茶飲み話に、そんなことを語っていった娘。
そうだね。そうだねと、相槌をうって、彼女からそれを仕入れた私は、時々、ココロの引き出しから引っ張り出しては反芻している。

そういえば、彼女は小さいときから、タイプとして人を責めない。
「結局は自分が責められるのが、いやだからなんだよ」と彼女。
私、反省すること多々。

今日は彼女の○回目の誕生日。
9月9日の未明に生まれた。
同じ病院で、同じ頃に生まれたもう一人の赤ちゃんは、8日生まれで届けると。
「どうしますか」と聞かれて、
重陽の節句なのだから「そのままで」と私。
あの日から、私は母親。
長い月日が過ぎたのに、母親というものは、しっかりと細々したことまで記憶して生きている。

もうひとつ、追加で
-ひとの言うことにいちいち動じていたら、キリがないよ-
とも。
「その人は気軽に、口にしただけかも知れないし、だからそんなに、一つ一つに心を動かされている必要はない」という主旨。まったく、フラフラしがちなこの母親をお見通し。
八方美人の人生である必要もないのだけれど、根性が足りなくて、ついフラフラしがちです。



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映画「キリング・フィールド」を観る

2006-09-06 07:03:44 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
1985年アメリカ映画「キリング・フィールド」。1975年頃のカンボジアの内戦状況を描いている。75年だったか76年だったかの記憶は定かではないけれど、当時購読していた週間朝日の記事でカンボジアのポルポト政権が、知識階級を惨殺していた実情報道に接したときの驚きは記憶にある。グラビアでは、政権交代で紙くずとなった紙幣の散乱した光景が印象に残っている。
映画はその時代です。ニューヨークタイムズの記者シドニーと通訳として行動を共にするカンボジア人プラン、強硬派クメール・ルージュが市内になだれ込み、抵抗勢力が撤退、戦争が終わったと喜んだのも束の間、知識人であることは抹殺の対象、隷従の日々がやってくる。
アメリカ軍の撤退、アメリカ大使館の閉鎖、外国人は安全確保をフランス大使館に求めるのだけれど、それも時間の問題。保護対象ではない現地人プランは、クメール・ルージュ政権下に、知識人であることを隠して生き延びようとする。
現場体験した米人ジャーナリストと生き延びた現地記者の体験があっての映画制作、圧政もここまでしたのかと、映画に引き込まれると同時に、あのジャーナリスト本多勝一さんの週刊朝日の記事がダブって、体験を記憶し、残し、伝えることの意義を実感した2時間余りでした。
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あの頃、充分楽しんだ学習雑誌「学研」

2006-09-03 09:37:50 | 子育ての周辺
「私って、学研の「学習」と「科学」好きだったよねー」と、長女は子供のころを思い出すと、よく言う。
今日の朝日新聞の記事に、「学習雑誌」が取り上げられていたので、それに纏わる話です。
①配達編
当時は「学研のおばさん」という言い方をしました。学習雑誌を毎月、購読家庭に配る仕事です。
ある時、こんな事を言われました。
「今月から、この仕事に就いたのだけれど、前に配っていた人が、お宅へ配るのが楽しみだったって」
「何で?」
「『学研でーす』というと、奥から子供たちが、われ先にと競うように走って玄関まで出てくるから」と。
そういわれてみれば、それは、我が家の毎月恒例の光景です。
「学研のおばさん」の印象に残って、申し送りまでされていようとは…。
学研が大好きな子供たちでした。
クラスの友達の所に届いているのに、我が家に届かないと、「お母さん電話で聞いて」と、督促の電話をかけると、
「はーい。雑誌と付録が別々に送られてくるので、いま部屋に広げて組み合わせているところです。すぐ持っていくからね」と、そんな返事。
子供はまだかまだかと、首を長くして待ち、チャイムで小躍りするように玄関に向かうのです。
②付録編
学研の科学の付録が大好きだったらしい。
長女、長男が競って組み立て、雑誌も全部読みあっていたらしい。
「楽しかったー」と、長女はよく言う。「付録の材料がさらに欲しいときは『追加注文ができる』と書いてあったから、私、欲しいときは追加注文までしていた」と。
興味があることがいっぱいで、やってみて、興味を一番共有できるのは、○ちゃん(弟)だった、私が面白いと思うところ、必ず○ちゃん(弟)も、同じように興味もってくれたから。
厚紙でプロペラを作ってモーターに接続して扇風機を作っていたけれど、あのモーターも付録だったのかしら。
あれはT市に住んでいたときだから、小学1、2年生の頃。
③投稿編
「はめ絵」というのだろうか、何度か応募して掲載もされたことがある。
その景品に、水着姿の女性のカードが送られてきた。小学1年生の息子にです。何かのあまりもののような感じでした。
楽しみにしていた景品がこれではおかしいと、「学研」支社に電話。
「どんな些細なものでも良いですから、6歳の子供用の他のものにしてください」伝えて、プラスチックの小さな水筒が送られてきた。
④自腹編
そんな「学研」大好き家庭だったのですが、末子が入学すると、1年4年6年の3人に、「学習」と「科学」の2冊ずつ、計6冊というのは、ちょっと費用も嵩むし、お姉ちゃんは、「どちらか1冊」にと提案。
すると彼女は、どうしてもや止めたくないといいはり、6年生になってからは、自分のお小遣いを出すということで、継続していました。
なんと、学研からお褒めの言葉をもらっても良いくらいの「学研ファン」だったのです。
⑤おまけ編
長男が小学校6年を終えるとき、「中学生用の学研を購読したい」と、学研と別れがたいらしく、「学研の科学に変わる中学生用のものはありませんか」と、これまた学研に電話したこともあります。
紹介されたのは、もう大人用の科学雑誌でしたけれど。

まだ、パソコンも携帯電話もない時代の話です。

あー、学習塾には一切関わらないで育つた子供たちですが、「学研」のこの「学習」と「科学」、まわし読みするから2冊だったり、4冊だったり、6冊だったりをたっぷり読んで、大きくなったのだなーと、つくづく思い返します。



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イラクでの日本の自衛隊

2006-09-02 10:06:12 | 社会問題
イラク滞在期間中の安全確保が優先したために、そういう仕組みになっていたのですかと、昨日の朝日新聞朝刊1面の「サマワからの報告 下」読んで学びました。
無事イラクからの撤退が済んだと、胸をなでおろした国民の一人ですが、事後の問題を残してきたことが書かれています。

自衛隊の後を引き継いだイラク軍がサマワヘ行くと地主らから「自衛隊と同じ処遇をしろ」と詰め寄られ、困っているとのこと。
自衛隊と地主らとの破格の借地の協定を結んでいたこと。さらに「自衛隊は金を使って部族長に様々な便宜と事業契約を与えた。ザイヤード族から運転手、護衛、清掃作業員もやとっていた。その代わりに安全を得ていた」とあります。

強力な部族社会が自爆テロに訴える武装勢力の接近を食い止めていて、ザイヤード族はその中心にいたとのこと。
新聞では、何度かあった宿営地への攻撃も、反米部族の風を装いながらの、恩恵にあずかれなかったザイード族の不満分子の仕業と見られていると。
有力部族長の地元の道路を整備し、学校を改修し、医療センターを作ったのは、地元ではその部族長への「贈り物」とみなされているという。

サマワを「非武装地域」に維持することが、最大の目的となっていったと。
自衛隊に何かがあると、日本の世論に、派遣したことで政府の行為を非難の声が上がるでしょう。その非難をどうしても避けたいために、資金投入を惜しまず、引き上げ後に難題は考慮外だったのでしょう。
目的のすり替えがおきていたことを記事は伝えています。

国際協力として資金投入すると、別の問題が起こるという話はあちこちで見聞きします。
イラク派兵についても、こうして紙面を通して知ることによって、イラクだけではない、世界各国の現場で起こっているのだと、改めて思います。
「良くないことだからゼロに改善」なんていうことは、容易くできない問題だとは思います。
仕方がない部分は残るとしても、すべてを仕方がないのだと言われてしまうと、私たちの国のお金のつかい方、これでいいのだろうかと疑問に思わないで入られません。
そして、日本の戦後復興のときも、恩恵を受けて膨大な富を築いた人たちがいたのだろうと想像したりもするのです。
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