かつて日本人全体の集団意識を高揚し、国民を叱咤激励して欧米に対抗する姿勢を保たせることが日本人論の大きな役割でした。その時代は過ぎ去ったようです。
現代の日本人にとっての危険も不安も願望も欧米先進国の人々が抱えている問題と同質となりました。少子高齢化、所得格差、勤労意欲の減退、イノベーションの停滞、挑戦意欲の喪失、退屈倦怠 等々(拙稿75章「現代を生きる人々」)。すべて欧米人にとって深刻な問題です。
もしそうであるならば日本人というくくりでこのローカルな集団を概念化してその特徴と能力を論じるよりも、現代人の問題、現代先進国の問題、いずれは地球人類全体の課題という枠で論じるほうが説得力を増すようになってきているでしょう。
拙稿本章では日本人論というこの国のある種、特有な国際感覚について、その根底にあるらしい理論に注目してみました。
日本人は特殊な人々であるのか?宗教があるのかないのか?マルキシズムが好きなのか嫌いなのか?戦争が大嫌いなのか?大好きなのか?損得以外は関心がないのか?それとも実現しない理想を語ることが好きなのか?種々の日本人論が今でもあるようです。
日本人は和を尊ぶ、という説は本当か?日本人は集団主義か個人主義か(二〇一八年 高橋 正 英語英文学研究)?実態は単純な理論で割り切れないと分かってきました。

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