哲学の科学

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赤い童謡(2)

2025-02-15 | その他


〇赤いリンゴに くちびる寄せて
だまって見ている 青い空
リンゴは何にも いわないけれど
リンゴの気持ちは よくわかる
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ
(一九四五年十月「リンゴの唄」作詞サトウハチロー、作曲万城目正)
戦後映画第一号『そよかぜ』(一九四五年十月)の主題歌及び挿入歌。
ラジオはNHKしかなかったから、どの家でもそれがつけっぱなしで繰り返しこの歌を聞いていました。モノクロームの世の中が突然総天然色になった。赤と青。それが現実だと言われれば、そうかもしれないという気がします。しかし昨日までの世界も実際に現実だったのでしょう。戦後、という語が現実ならば、その前は夢ということかもしれない。よく覚えていません。筆者はちょうど生まれていませんでしたから。□
〇「夕焼小焼の赤蜻蛉
負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を
小籠に摘んだは幻か
十五で姐やは嫁に行き
お里の便も絶え果てた
夕焼小焼の赤蜻蛉
止まっているよ竿の先」□
(「赤蜻蛉」一九二一年三木露風、一九二七年山田耕筰作曲)
あかとんぼ、という語の当時のアクセントが残っています。□

童謡や流行歌は、赤い、という歌いだしから始まるものが多くあります。赤色のイメージが鮮烈だからでしょう。ポリティカルな「赤」が好き、という人もいますが、 嫌いな人も多い。無邪気な子供はそれが好き、ということで、まず使われます。けん玉の色を見れば明らかでしょう。サンタクロースの服も赤です。■
(108 赤い童謡 end)











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