芥川賞受賞作の@沖で待つを読みたくて、文藝春秋を初めて購入する。
(いつもは週刊文春を立ち読みするだけだ。それもいつも読み終わった後に、「電車の中刷り以上の事が載っていない」と激しく後悔するばかり・・しかし文藝春秋はそれなりに読み応えあり)
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普通の会社員生活の中で、女性総合職の私と同期入社の@太ちゃんとの同期づきあいが、時に太く、時に細く続いていくのが淡々と語られていく。
バブリーな時代から、売り上げ確保が難しい時代になり、そしてそんな時間の流れの中で会社の中堅になっていく二人。
人事異動をはさみながらのこの付き合いの濃淡がとても自然だ。
相手の懐に飛び込み、すべてさらけ出すような人間関係でもなく、かといって挨拶を交わすだけのビジネスライクな付き合いでもなく、勿論男女の関係でもない。
声高に友情を叫ぶわけでもなく、世界の中心で愛を叫ぶわけでもなく、ひっそりと約束を守ろうとする私の行動に、落ち着いた品の良さを感じる。
薄くもなく、かといって濃くもない関係が、こんな風に少し優しく書かれているのを読むと、とても落ち着いた気持ちになる。
約束を守ろうとする私の行動は、とても律儀だ。その律儀さの中に、女性総合職として苦労してきたであろう彼女の姿を感じてしまった。
決して大きな声では語られることのない、ごく普通の二人の会社員の話だが、プロジェクトXよりもずっと身近に感じることができる。
(いつもは週刊文春を立ち読みするだけだ。それもいつも読み終わった後に、「電車の中刷り以上の事が載っていない」と激しく後悔するばかり・・しかし文藝春秋はそれなりに読み応えあり)
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普通の会社員生活の中で、女性総合職の私と同期入社の@太ちゃんとの同期づきあいが、時に太く、時に細く続いていくのが淡々と語られていく。
バブリーな時代から、売り上げ確保が難しい時代になり、そしてそんな時間の流れの中で会社の中堅になっていく二人。
人事異動をはさみながらのこの付き合いの濃淡がとても自然だ。
相手の懐に飛び込み、すべてさらけ出すような人間関係でもなく、かといって挨拶を交わすだけのビジネスライクな付き合いでもなく、勿論男女の関係でもない。
声高に友情を叫ぶわけでもなく、世界の中心で愛を叫ぶわけでもなく、ひっそりと約束を守ろうとする私の行動に、落ち着いた品の良さを感じる。
薄くもなく、かといって濃くもない関係が、こんな風に少し優しく書かれているのを読むと、とても落ち着いた気持ちになる。
約束を守ろうとする私の行動は、とても律儀だ。その律儀さの中に、女性総合職として苦労してきたであろう彼女の姿を感じてしまった。
決して大きな声では語られることのない、ごく普通の二人の会社員の話だが、プロジェクトXよりもずっと身近に感じることができる。
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