長年付き合っていた恋人と別れ、医師から余命3ヶ月と告げられた2軍のプロ野球選手。そんな彼を10年前から好きで見つめている女性。そんな二人が主人公なのにもかかわらず、ぜんぜん悲壮感なし。勿論余命3ヶ月と告げられ、飲めないお酒を飲み、家を担保に借金をしたりはするが、遣り残したことをするためにどこかに旅立つわけでもなく、ちょっと心ここにあらずではあるが、練習にも参加し、バーに勤務する彼女の名前さえはっきり知らぬまま、映画館でデートしたりする。時々切れたように銀行泥棒にそして自宅に入った泥棒に愛について語ったりはするが、ぜんぜん緊張感はないのだ。
この緊張感のなさがこの映画の持ち味だろう。彼を見つめる女性を演じるイ・ナヨンの持っているどこかぼーっとした感じも、この映画の雰囲気にあっていると思う。いまどきラジオが趣味というのも、どこか不思議な感じでいい。10年間片思いをしながらも、ただ見つめているだけなのだ。彼に携帯をプレゼントしようとラジオ懸賞応募に精を出すが、普通に買ったほうが楽なのにと思う。頑張り方がどこか不思議なのだ。
更にこの映画の第三の主人公は電信柱だ。それもこの映画の不思議さと妙にあっている。電信柱を見るとちょっと胸がキュンとするなんて、それこそ不思議以外のなにものでもない。不思議だけれど可愛い映画だ。
イ・ナヨンは出演しているドラマ@アイルランドの役柄もあり、勝手に不思議ちゃんと呼んでいるのだが、この映画でもやっぱり不思議ちゃんだった。
この映画で主演女優賞を受賞したそうだが、これも不思議パワーに皆がだまされたせいに違いない。
この緊張感のなさがこの映画の持ち味だろう。彼を見つめる女性を演じるイ・ナヨンの持っているどこかぼーっとした感じも、この映画の雰囲気にあっていると思う。いまどきラジオが趣味というのも、どこか不思議な感じでいい。10年間片思いをしながらも、ただ見つめているだけなのだ。彼に携帯をプレゼントしようとラジオ懸賞応募に精を出すが、普通に買ったほうが楽なのにと思う。頑張り方がどこか不思議なのだ。
更にこの映画の第三の主人公は電信柱だ。それもこの映画の不思議さと妙にあっている。電信柱を見るとちょっと胸がキュンとするなんて、それこそ不思議以外のなにものでもない。不思議だけれど可愛い映画だ。
イ・ナヨンは出演しているドラマ@アイルランドの役柄もあり、勝手に不思議ちゃんと呼んでいるのだが、この映画でもやっぱり不思議ちゃんだった。
この映画で主演女優賞を受賞したそうだが、これも不思議パワーに皆がだまされたせいに違いない。