私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

密告・者

2011-11-11 23:08:34 | 映画鑑賞
生活のためにいつしか犯罪者になっていた若者。
出所間際に警察から、密告者として組織に潜入することを半ば強要された若者がその道を選んだのは、妹を助けたいがためだった。
たった一人の家族、妹を助けるために密告者になることを選択せざるを得なかった若者。

なにか大それたことを望んでいたわけではなかったのに、求めていたことは妹の幸せだけだったはずなのに、密告者として踏み出した一歩はもう後戻りができないものだったのだ。

妹だけを思う若者のシンプルな思いがストレートに伝わってくるし、密告者を友のように思って接する捜査官の辛さも二重、三重に伝わってくる。

狭くごちゃごちゃとした香港の街の中で、目をそむけたくなるような暴力が続いたりするその中で、捜査官と密告者の思いはとてもシンプルにストレートに伝わってくるのだ。

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犯罪者の愛人を演じるグイ・ルンメイが、今までとは全然違うイメージで出演していたので、驚く。


金曜日の夜、観客は20名程・・・ほとんどが男性客だったと思う。
ニコラス・ツェーのスキンヘッド、アクション、そして切ない逃避行。。。そんな彼の姿を見られることは、香港ノワール好きとしては、とてもうれしく、楽しい瞬間だった。