私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

呪いの時代

2012-01-16 21:36:34 | たまに読んだ本
ネットのニュースにつくコメントを見るととても疲れる時がある。
「こんなことも知らないのかお前は!!バーカ」という主旨のコメントが何十もついているニュースのコメント。
見なければいいのだが、思わず見入ってしまったりする。
誰かがお気楽に前向きなコメントなど書こうものなら、徹底的に叩きのめされたりしている。
「それはこういうことなのですか?」などと好意的な読み替えや、質問もなし。なんで皆後ろ向きなコメントに燃えるのだろうと思っていたのだが・・・・

(呪いの時代の原文まま・・・)
「ネット上では相手を傷つける能力、相手を沈黙に追い込む能力が、ほとんどそれだけが競われています。もっとも少ない言葉で、もっとも効果的に他者を傷つけることのできる人間がネット論壇では英雄視される。」

そうか、叩きのめそうとしている人は、英雄視されたかったのか。知らなかった・・・・

この一文を読んだだけでもこの本を読んだ価値ありと思う。

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「婚活」と「就活」を同じビジネスモデルと置き換えて考える、第5章の「婚活」と他者との共生も面白かった。

この章を読みながら「結婚して一緒になればだんだんと相手に情も湧いてくるものよ」と私に見合いを勧めた時の母の言葉を思い出したりした。
私は、「うまくいかなかった時に、責任を取るのは自分だ。そんな言葉に乗ってなんとなく結婚しても、うまくいかなかった時に責任を取るのは自分だ。」と思い、母の言葉を信じることが出来なかった。あの当時に、この本を読んでいたら、私は見合いして結婚していただろうか?今、もしを考えても仕方ない。結局私はやる前から失敗することを気にし、結局見合いもしなかった。そして今日に至る。




呪いの時代
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新潮社