同い年の友人から連絡があった。
お母さんが脳出血で先週の木曜日に倒れ、今入院しているのだという。
既に両親を亡くしている私に「これからどんな風にすればいいか?これからどんなことに気を付ければいい?」
保険の事、銀行の事等々、これから起こる可能性がある生活の様々な点で気を付けなければいけないことを、話したかったようだった。
私のような経験でも彼女の役に立てればうれしいと1時間程電話で話す。
******
私と同じ時期に父親を脳梗塞で失くした彼女は、1年ほど前から透析をしている母親の面倒を見ながら働いている。
最初は通院で透析をしていたお母さんは、調子が今一つということで、今年のお正月から自宅で毎晩透析をするようになった。
自宅に大きな機械を持ち込み、寝ている間に透析をするのだという。
透析の機械は押し入れの下半分程度の大きさらしく、慣れるまでは消毒液の取り扱いも大変だったようだった。
「透析の機械を置く場所に置いてあった荷物を片づける暇もない・・・・」とお正月に会った時に力なく語っていた彼女。
それまでは三か月に1度ほどは会って食事をとりながらビールを飲みと、近況報告等していたのだが、お母さんが自宅で毎晩透析をするようになると、その定期的な飲み会も出来なくなってしまった。
今はとにかく時間がないのだという。
時々思い出したように長文の近況報告とともに、「今度時間を作るから飲みに行こう!」というメールが来るのだが、メールの文面からも時間がないというのが伝わってくる。
******
金銭面等の問題も辛いが、介護で辛いのはやっぱり時間の問題だ。仕事、家事、介護・・・・・限られた時間の中ですべてをやりくりするのだ。
マンパワーが沢山あれば、なんとか乗り切れることも、すべて一人でやろうとするとかなり無理が出てくる。
家事サービスをお金で買うという選択肢も、育児と違い終わりが見えない介護の場合は、金銭的なやりくりがなかなか難しい。
私は職場に事情を話し、毎日1時間半近くやっていた残業をほぼゼロにしてみたが、それでもやっぱり辛かった。最終的には自分の睡眠時間を削るしかなかった。
******
知人は「あんまり頑張りすぎると私が倒れるから・・・」と口では言っていたが、どう考えても120%以上の力で毎日を過ごしているようだった。
「まずは●●をして、それから●●をして」と解決しなければならない問題の優先順位をつけていき、とりあえず話しがひと段落すると落ち着いたように彼女は、「(母が)入院している間は少し時間が出来るから、家の中を片づけられる」と言っていた。
更に「最近は睡眠時間が平均3時間だったんだけれど、入院している間はもう少し寝る時間も取れると思うから・・・・・」とも言っていた。
睡眠時間3時間・・・・「もっと寝なよ」と言いたかったが、彼女だってもっと寝たいに決まっている。
拘束時間が長い彼女の職場の事を考えれば、3時間しか寝られない状況が痛いほどわかる。
事務職でない彼女の職場で「残業を断る」ということは、仕事を辞めるということを意味するからだ。
「無理しないで」というのが精一杯だった。
お母さんが脳出血で先週の木曜日に倒れ、今入院しているのだという。
既に両親を亡くしている私に「これからどんな風にすればいいか?これからどんなことに気を付ければいい?」
保険の事、銀行の事等々、これから起こる可能性がある生活の様々な点で気を付けなければいけないことを、話したかったようだった。
私のような経験でも彼女の役に立てればうれしいと1時間程電話で話す。
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私と同じ時期に父親を脳梗塞で失くした彼女は、1年ほど前から透析をしている母親の面倒を見ながら働いている。
最初は通院で透析をしていたお母さんは、調子が今一つということで、今年のお正月から自宅で毎晩透析をするようになった。
自宅に大きな機械を持ち込み、寝ている間に透析をするのだという。
透析の機械は押し入れの下半分程度の大きさらしく、慣れるまでは消毒液の取り扱いも大変だったようだった。
「透析の機械を置く場所に置いてあった荷物を片づける暇もない・・・・」とお正月に会った時に力なく語っていた彼女。
それまでは三か月に1度ほどは会って食事をとりながらビールを飲みと、近況報告等していたのだが、お母さんが自宅で毎晩透析をするようになると、その定期的な飲み会も出来なくなってしまった。
今はとにかく時間がないのだという。
時々思い出したように長文の近況報告とともに、「今度時間を作るから飲みに行こう!」というメールが来るのだが、メールの文面からも時間がないというのが伝わってくる。
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金銭面等の問題も辛いが、介護で辛いのはやっぱり時間の問題だ。仕事、家事、介護・・・・・限られた時間の中ですべてをやりくりするのだ。
マンパワーが沢山あれば、なんとか乗り切れることも、すべて一人でやろうとするとかなり無理が出てくる。
家事サービスをお金で買うという選択肢も、育児と違い終わりが見えない介護の場合は、金銭的なやりくりがなかなか難しい。
私は職場に事情を話し、毎日1時間半近くやっていた残業をほぼゼロにしてみたが、それでもやっぱり辛かった。最終的には自分の睡眠時間を削るしかなかった。
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知人は「あんまり頑張りすぎると私が倒れるから・・・」と口では言っていたが、どう考えても120%以上の力で毎日を過ごしているようだった。
「まずは●●をして、それから●●をして」と解決しなければならない問題の優先順位をつけていき、とりあえず話しがひと段落すると落ち着いたように彼女は、「(母が)入院している間は少し時間が出来るから、家の中を片づけられる」と言っていた。
更に「最近は睡眠時間が平均3時間だったんだけれど、入院している間はもう少し寝る時間も取れると思うから・・・・・」とも言っていた。
睡眠時間3時間・・・・「もっと寝なよ」と言いたかったが、彼女だってもっと寝たいに決まっている。
拘束時間が長い彼女の職場の事を考えれば、3時間しか寝られない状況が痛いほどわかる。
事務職でない彼女の職場で「残業を断る」ということは、仕事を辞めるということを意味するからだ。
「無理しないで」というのが精一杯だった。
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