13年間こん睡状態だったソリがメンバーとしてフェスティバルに出ることを集客の目玉にしようとしていることを知り、ショックを受けるウジン。
クライアント相手に怒るウジンの態度をたしなめようとする事務所の代表だが、ドイツ時代から彼をずっと見てきた彼女。彼が意味もなくそんな事をしないのは知っている。
「意味があるんだよね。でも言いたくないんでしょ。分かった。信じるから・・・その代わり事情が言えるようになったら言って。その時、ちゃんとした理由がなかったらその時怒るから・・・」とたとえ仕事に支障が出たとしても、ウジンの気持ちを尊重し、彼の言葉を信じる事務所の代表。
しかし、ソリ本人はウジンの言葉に泣いて抗議をするのだ。
「私だって自分の実力がそれほどでないのも知っているし、チケットを売るためのお飾りだっていうことも知っている。叔父さんを探すきっかけになればと思ってもいるけれど、叔父さんが結局私を捨てたことだって分かっている。それでも私は舞台の上で演奏したい。私がそれでいいって言っているんだから・・・」
そんな彼女に「自分が好きな人が、好きな女性がそんな風にされるなんて許せないんだ・・・」と正直に彼女に気持ちを告げるウジン。
混乱した彼女は演奏にも支障をきたすことになってしまい、自ら恩師に演奏から外れることを申し出るのだ。
(ただ、こんなどうしようもないことを画策したフェスティバル主催者はキチンと罰を受けることになっている)
フェスティバル当日、打楽器担当者が体調を崩したため、急遽代役として舞台に立つことになるソリ。
舞台上の彼女の様子をスケッチするウジンと、絵の中の自分の幸せそうな笑顔に驚くソリ。
一気に二人に幸せが訪れるが、彼女を探す野球帽の男は一体誰なのか?誰が入院費を負担し、誰が彼女を探すべく、尋ね人の広告を出そうとしているのだろうか・・・・