公衆電話からの「プログラムを売りたい」という突然の電話のため、単身グラナダに向かったIT投資会社社長のジヌ。
韓国人女性が祖母と一緒に営んでいる民宿に泊まり、プログラムが精度を試すために夜の街に出て行くジヌが目にしたのは、実際の歴史的建造物を相手に戦うことの出来るロールプレイングゲームだったのだ。
そのクオリティの高さに衝撃を受けるジヌと、彼の体験したことを彼が装着しているコンタクトレンズから追体験する会社のスタッフ達。
一晩中、ゲームに興じた彼は、開発者と契約を結ぶことを決めるが、開発者が未成年だったため、契約には彼の保護者である姉の同意が必要ということが分かる。
しかし、その保護者が民宿を営む若い女性だったことから、話は大きく動き出すのだ。
「サービスが悪い」「設備がなってない」と散々文句を言って涙ぐませてしまった相手が、プログラム開発者である未成年の少年の保護者である姉だと知って慌てる彼。
一晩中、広場でゲームをして気分が良かったはずなのに、覆水盆に帰らずとはこのことで、彼女の態度は当然最悪だ。
何も知らない祖母に愛想笑いをし、何事も無かったかのように、朝食を食べようとするが、ゲーム開発者である彼女の弟が乗っているであろう列車の到着時間を耳にすると、食事も取らず、駅に迎えに行く彼。
しかし、彼は列車から降りてこず、逆に別れた妻が元義理の妹と一緒に旅をしているところに出くわし、さらにその妻を自分から奪い、更にはゲームのライセンスを奪い合うことになる元友人と出くわすことに・・・・
当然相手も自信満々なのだが、彼と契約をしたくないからとわざわざ自分に連絡してきたこともあり、自分の方が有利だとこちらも自信満々だ。更に、ゲームに必要なコンタクトレンズは自分の会社でライセンスを持っているようで、これも自分に有利と思っている様子。
自分の事を誤解していた彼女も、友人の助言でやや軟化。しかし、友人が一緒に話に立ち会うというと、「家族のような存在」なんて一番信用ならない・・・と離婚歴2回の自分の人生観を披露し、彼女と二人だけで話すことを望む彼。「グラナダは魔法の町になる」と彼女に大きな夢を語り、投資家としての自分を信じるようにと饒舌に話す彼だが、1年後に再びグラナダに戻ってきた時は、何故か飛行機でなく列車で、そしてなぜか二挺拳銃を振り回すのだ・・・・
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私は残念ながらゲームについての知識がほとんどないので、そのあたりの色々な新しいしかけについて良く分かっていないので、面白さがキチンと理解できていないかもしれない。