孤児院で預かられている子どもは、ウギョンが見る緑色のワンピースを着た少女ではなかった。ハナと言う名前の彼女を自宅に連れ帰り自分の娘と一緒に世話をするウギョンだが、明るい少女ではあるが、キチンとした躾をされていないことは分かる。更に自分の勤務する児童相談センターに連れて行くと一目散にゴミ箱の有る場所に駆けていき、中から遣いかけの折り紙を取り出し楽しそうに遊び始める彼女の姿を見て、彼女が母親と一緒に児童相談所の屋根裏部屋に隠れていたことを確信するウギョン。
ハナの言葉から、部屋に入り込んだ男が、母親が喘息の発作を止めるための道具を使えないようにしていたことが分かる。
「ちょっとみたら親切そうな人」というハナの言葉しか手がかりがないのだが、児童相談所に泊り込んでいる設備担当の若い男性が、事件があったと思われる夜に友人の車を借りていたことが分かる。ハナの母親を殺め、その後ハナを孤児院に置いていったのでは?と疑うカン刑事とウギョン・・・・
更に児童相談所の設備担当の男性は、以前カン刑事が関わった殺人事件に関わっていたことが分かる。父親が火事で死んだ事件に彼の子どもの関与が疑われるのだが、その男の子のアリバイを証明したのが彼だったのだ。当時の事を思い出し「子どもは手を出さず、彼が何かしたのでは・・・」と疑うカン刑事。
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彼の関与は結局はっきりしないのだが、ウギョンが車で轢いてしまった男の子が残した絵に押してあったゴム印が、彼が描いた絵であることが分かる。
「そのゴム印は、僕が描いた絵です。時々、施設にボランティアに行き、そこで子供達に絵を教えたりしてたのですが、そこで描いたものです・・・」その言葉から、男の子が母親によって一時的に孤児院に預けられていたこと、そこから別の施設に移る際にいなくなり、その途中で高速道路に入り込み、ウギョンの車に轢かれたらしいことが分かる。
母親の元を訪ね、墓参りだけでもと言うウギョンに「あなたが殺したんでしょ?ちょっとでいいからお金を工面してもらえないかしら?」と子どもが亡くなったことには関心も示さずに金の無心しかしない母親。強い怒りを覚えるウギョンだが・・・
カン刑事のパートナーの女性刑事は、「全部の事件に関係しているのは、子どもと詩だけれど、それ以外に共通点があります。」と全ての事件にウギョンが関係していることを指摘。そうなのだ。全部の事件に彼女は関係している。そして、彼女と母親は血が繋がっておらず、母親はウギョンになにか違和感を感じているようなのだ・・・