ゲームの世界に住む悪役ラルフと少女レーサーヴァネロペのコンビ。性別も年齢も超えた友情を育んでいたはずの二人だが、ヴァネロペが活躍するシュガー・ラッシュの故障を直すため、部品調達のためにインターネットの世界に足を踏み入れてからちょっとずつ波長がずれていく。
前作同様、各キャラクターの擬人化の面白さは健在。ネットで品物を購入したら、そのサイトの場所まで運んでくれるカートが登場したり、質問すると前のめりに答えを出してくれる人の好さそうな検索叔父さんが登場したり。。。やや身勝手な称賛や中傷に溢れたインターネットのダークサイド。擬人化されたシステムの数々がネットの社会の便利さやそこに潜む怖さをオブラートに包みながらも的確に指摘してくれる。
それだけでなく、そんな別の社会に好奇心を感じるヴァネロペの若さと、安定を求めるラルフの生き方の違いを、否定することなく、どちらも尊重するという第三の道を見せてくれるのだ。
擬人化された可愛らしいインターネットの世界を楽しみながらも、ちょっとだけ人生の選択を見せてくる可愛らしいアニメだ。
シュガー・ラッシュ (吹替版) | |
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