見終わった後、元気に穏やかにそしてフレンドリーな気持ちを持てるようになる映画だ。
出世などすることなく、しかし無事定年まで勤め上げた男性は、地元で第二の人生を送るかと思いきや、時間を持て余すばかり。妻に先立たれた後、一人娘と二人三脚で頑張ってきたという自負があったのに、娘は同じ気持ちでなかったのだ。
偶然参加することになった朝のラジオ体操が地域デビューのきっかけになるものの、サラリーマン時代の生真面目さが顔を出し、ちょっとした諍いを起こしてしまうことに・・・しかし、悪気はないのだ。ちょっとした気持ちの行き違いも、その後の親しさを生むためのちょっとしたエッセンスだ。
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草刈正雄がジャージ姿でラジオ体操に参加する。あんなに格好いい初老の男性がいるわけがないのだが、その格好良さを自分で気づかず、全然生かし切れていないところが、また可笑しい。
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舞台となるのは千葉の館山。海辺でラジオ体操なのだが、ちょっとお天気に恵まれていなかったようで、すっきりとした風景が見られそうで見られず。
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朝日新聞出版 |