ニューヨークの北部にある小さい教会で牧師を務める男性。
息子を戦争で亡くし、一人静かに教会の仕事に励む彼は「夫が、自然破壊の進む地球の未来を思い悩み、自分たちの子供を産むことに反対している」という信者の女性からの相談を受ける。牧師として話を聞くも、彼は自殺してしまうのだが、彼の残した資料から、自分が所属する教会が環境破壊に多大な影響を与えている大企業から多額の献金を受けていることを知ってしまう。
自分が戦場へ息子を送り込んだことを思い悩み、体調の悪化を毎夜の酒で誤魔化し、静かに牧師としての務めを果たす。必要最低限の物しかない部屋で、毎夜自分の心の動きと向き合う彼に、男性の自殺は大きな影を落とす。
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キリスト教について知識もないので、牧師の心の動きは分からない。聖職者であり信者の死とも向き合っているはずの彼に、なぜ一人の信者の死があんなにも大きな影響を与えるのか分からない・・・
などと弱気の感想を書きたくなるが、現代に生きる聖職者の悩みに正面から向き合うイーサン・ホークの静かな演技に心打たれ、そんな弱気な感想しか書けない自分をやや恥じる。
衝撃の最後の場面の解釈は、見ている人それぞれの思いでいいのだろう。
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First Reformed | Official Trailer HD | A24