韓国式だるまさん転んだゲームで456名いた参加者が半減した事に衝撃を受ける残った参加者たち。
「脱落です」などと機械的に宣言されるも、ゲームに負けた参加者たちは、あっという間に銃殺され、棺桶に詰められて火葬されるという恐ろしい結末が待っているのだ。
当然沸き起こる「お金はいらないから出させてくれ」という声に「ゲームに参加すれば賞金を差し上げるというシンプルなお約束ですよ。別に皆さんの借金とは関係ない」というクールな回答だ。
赤いユニフォームに身を包みゲームを進行するスタッフ沢山のスタッフと、マスクで顔を隠したリーダーらしき男。何が目的かは分からないが、借金に苦しむ彼らから更にむしり取ろうというわけでもないらしい。(胴元のように賭博場を開帳しているわけでもないようだ。)
契約書にゲームを中断させる条項が入っている事に気づいたギフンの後輩であるサンウの提案で、残ったメンバーでゲームを続けるかどうか多数決を取る事になるのだが、「出ても地獄、残っても地獄」である参加者たちは逡巡する。
結局、どこだか分からないゲーム場から放り出される事になるメンバー達だが、やっぱり外に出ても地獄だったのだ。
事業の失敗と離婚の痛手から抜け出せず、賭博に走り、糖尿病の母の手術代さえも工面できないギフン。ソウル大出身で母の自慢の息子だったはずのサンウの借金は仕事の失敗から。脱北の為ブローカーに支払ったお金を持ち逃げされ、何としてもお金を工面したいスリの女もいれば、悪徳雇い主に労働搾取されている心優しい外国人労働者もいる。更にはカジノで作った借金を返せず、組の手下にも馬鹿にされるヤクザもおり、そして「この先長くないから」とすべてを達観している老人まで。
みな、それぞれの理由で借金があり、皆それぞれの理由でやり直したいと思っているのだ。借金の後ろの彼らの人生あり。。。
そんな彼らの様子をこっそりと見張り、また再び彼らの元に自分達の電話番号が入った名刺を配る怪しい彼ら。ちゃんと彼らが又戻ってくるであろうことが分かっているところが恐ろしい・・・)
そしてギフンの話を聞き、失踪した兄を探す手がかりがその集団ゲームにあると睨んで、バスに乗り込んだ彼らの後を追う一人の刑事。
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お金に踊らされる理由は人それぞれ。ちょっとの運の悪さと気弱さのせいで、やり直しの出来ないギフン。私はイ・ジョンジェファンなので、彼の演じるギフンに親近感を感じながらドラマを見ている。