NETFLIXで配信されているイカゲームがヒットしているということで、イカゲームに関するネット記事を沢山見かける。
『イカゲーム』はなぜ世界中の人々の心を掴んだのか デスゲームとしての新たなアプローチ
『イカゲーム』は単なるデスゲーム作品ではない 韓国社会を反映させた監督の手腕
****
私もドラマを見ている事もあり、目に付いた記事をチェックしてみる。
私は映画@カイジや同じNETFLIXの@今際の国のアリスも未見。いわゆるサバイバル系の作品はあまり興味がない。それでもこのドラマを見ようと思ったのは、主人公がイ・ジョンジェだからだ。
ドラマ補佐官シリーズや映画@新しき世界等重い題材への出演も多いが、日韓合作の映画@純愛譜での情けない青年役や、オー!ブラザーズのようなコメディも面白い。コメディ演技もどこかおっとりした感じで人の良さを感じさせるものがある。
イ・ジョンジェが出るなら私もサバイバル系のドラマを見る事が出来るかもしれないと見始め、今ドラマを見続けているモチベーションも、イ・ジョンジェが出演しているという事だけなので、同じようなテンションでこのドラマの考察は書けない。
ただ、感じるのは、暴力的なシーンに重さを感じる事だ。肉体を痛めつけるシーンに手加減はない。同じ緑のジャージを着た参加者、赤いユニフォームの沢山のスタッフ達。刑務所のような寝床と、綺麗に彩られたゲーム会場・・・内容とは裏腹に、ビジュアルが綺麗で妙に整理整頓されているのだ。やっている事は残虐なのだが、そのビジュアルに騙されてしまう。
そして、汚い言葉を使った台詞が何気に沢山ある。年長者を敬い、尊敬語が多い韓国語ではあるが、コインの裏と表のように汚い言葉もとても多いのだ。
私は、ゲームに参加しているメンバーの中で一番綺麗で丁寧な言葉を話しているのは外国人労働者の彼だと思っている。自分をグループに入れてくれたメンバーを感謝を込めて「社長」と呼んでいる。本当なら韓国式に親し気にお兄さんと呼びたいをところなのだろうが、それでは失礼だと思い、敬意をもって社長と呼んでいるのが伝わってくる。一番年長者のおじいさんの事は「お年寄りの社長さん」と呼んでいる。日本語に丁度いい言葉がないので、なんとももどかしいのだが、年長者を敬う気持ちを自分の韓国語レベルに合わせた呼び方で表しているのだ。汚い言葉も使わず、友達口調の言葉も使わない。
ゲームに参加している女性たちの言葉の荒さと比べると、彼が異国の地、韓国で苦労し真面目に仕事に励んでいたにも関わらず、このゲームに参加せざるを得なかった不幸を感じてしまうのだ。
*****
ドラマの本質的な考察にはなっていないし、まだドラマも途中までしか見ていないのだが、とりあえず、各種考察を読みながら思った私なりのドラマ考察だ。