自分なりの視点で事件に向き合うヨンウの姿を見て、彼女と一緒に本格的に仕事をしていきたいと思ったチョンチーム長。自閉症の青年が兄を殴り殺してしまったのでは・・・という事件の弁護をヨンウと一緒に担当することにする。「私が自閉症だから弁護をさせるんですか?」というヨンウだが、チョンチーム長は彼女の弁護士としての能力をキチンとわかってくれているのだろう。これから弁護士として仕事をしていく過程で、自閉症である自分と向き合う事は避けて通れない事と思って彼女を担当にしたに違いない。しかし被告である弟から話を聞く事は難しい。更に兄弟の両親も、同じ病気のはずなのに会話することも難しい自分たちの次男と違ってヨンウが立派に弁護士として仕事をしている姿を見るのはやはりどこか辛いものがあるようだ。その上法廷では被告ではなく弁護を行うヨンウに対しての質問までもが飛び出す。自分が弁護をすることが依頼人の利益にならない事を悩むヨンウ。依頼人に向き合い、現場に出向いたことで依頼人を守る事が出来たものの、彼女は自分の弁護では誰も救う事が出来ないと、せっかく働き始めた事務所に辞表を提出するのだ。
自称無職となり、父親のキンパプ店を手伝う彼女の元に、彼女のたった一人の友達グラミが相談を持ち掛ける。グラミの父が兄二人から騙されるような形で不本意な相続をすることになったのだ。「脅迫されて捺印した契約は無効とすれば戦える」と自分でなく事務所のチョンチーム長を紹介するも「勝ち目がない裁判は自分で担当しろ」と背中を押されて、微妙な立場で弁護を行う彼女。「嘘をついている証拠がないなら、これから嘘をついている証拠を作ればいい」という彼女らしい発想の転換で、グラミの父親を守るヨンウは、再び事務所で働く事にするのだ。
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ヨンウがひらめく時にいつも頭に浮かぶ大きなクジラ。最初は「え・・・」と思ったが、このクジラの場面は、どうも中毒性があるようだ。びっくりするというより、「ああ ここでクジラが登場するかも・・・」と期待してしまうのだ。
彼女のたった一人の友人、ドン・グラミ。名字と名前を合わせてると「〇」という意味になる妙な名前を持った彼女のキャラクターも、何度も見ているうちに癖になる感じだ。