私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

漢字を使わなくなった韓国

2022-07-18 19:41:27 | 韓国語レッスン(面白い話)

韓国語のテキストに国語純化運動を取り上げている箇所があった。世界各地の純化運動はナショナリズムと密接に関係しているようで、韓国での国語純化運動は、結局のところ、植民地時代に流入した日本語を追放するための運動のようだった。韓国では漢字に由来する言葉を漢字語(ハンチャオ)と呼んでいるが、植民地時代に流入した日本語にルーツを持つ漢字語(ハンチャオ)は、この純化運動の為にどんどん固有語を使った物に変わってきている。

確かに「出口」という言葉も日本にルーツを持つ漢字語の為、地下鉄の駅などでは@チュルグ(出口)という看板はどんどん@ナガヌンゴ(出るところという意味の韓国固有語)に書き換えられている。

わざわざ長い言葉に置き換えるのもどうかなと思うが、私にあれやこれや言う資格はないので仕方ない。

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先日、アジア各地の中華街について書かれた短いコラムを読む機会があった。韓国では仁川あたりに中華街が形成されていたのだが、国交問題もありさびれた状況だったらしい。ただ1992年に韓国と中国は国交を樹立。2000年に入ると外国租界時代の歴史的建造物が残る地域を整備して観光業を活発にさせようとする動きがあり、仁川チャイナタウンはその再開発の中心になったようだ。その流れで仁川のチャイナタウンのシンボルとして、仁川駅前に「中華街」という看板が掛けられた中国式楼門(牌楼)が作られたそうだ。

ただ、中華街は横浜中華街で生まれたチャイナタウンの名称。広東人が多いアメリカやイギリスでは広東語の「華埠」が、それ以外の場所では「唐人街」という言葉が多く用いられているとの事だ。コラムには仁川のチャイナタウンを再開発する際に担当者は横浜中華街を視察した事、仁川の文化観光課の担当者に尋ねると「『中華街』が日本で生まれた呼び方だとは聞いた事がなかった」という回答が返って来た様子が書かれていた。コラムを書かれた方は「知っていたら、牌楼に中華街とは書かなかっただろう」と推測されていた。

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確かにそうだろう。ただ、漢字を使わなくなった今では、漢字で書かれてしまっているものを追求できる人も少なくなって問題が大きくならないのではないかと思う・・これは私の勝手な推測だ。

自由に海外旅行が出来るようになったら、今では4つの牌楼が設立されているという仁川チャイナタウンに足を運び、実際の牌楼を確認し、ジャジャンミョンを食べたいと思う。

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コラムを大変興味深く読んだのだが、今はコラムが掲載されていた機関紙の一部分だけを切り取った物しか手元になく、コラムの筆者の方の名前も分からない状況だ。コラムの内容に関する部分で言葉足らずの所があったらそれは私の問題だ・・・