魂がもどり、死者がよみがえることを意味する還魂(かんこん)
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ドラマの舞台となるテホ国はいわゆる空想の国。その国の中で、術を操る事が出来るパク、チョン、ジン、そしてソの4大名家が納める松林。ファンタジーであることを堂々と歌い上げる事でどんなストーリー上はなんと自由になる事か。
4大名家が自分たちの敵とみなしているのは、自分が歩いた後には切り捨てた首が落ちているという意味の落首(ナクス)という別名を持つ刺客。そんな彼女が命を落とす前に自分自身に使った転生の術。生まれ変わるというよりも、生きて別の者に自分の魂を乗り移らせるのだ。
術を操る四大名家でも邪術とされる還魂を使い、目の見えない女性ムドクに乗り移るナクス。
自分の遺体を見つけ、なんとかして再び落首(ナクス)として生き返ろうとするものの、ムドクの姿では身体能力も術も使う能力もない。
しかし、そんなムドクの仮の姿を見破るが4大名家の一つチャン家の息子であるウク。ウクの出生の秘密の重さに耐えきれず父は失踪し、ウクはそんな父の手で術を使えない身にされてしまっているのだが、術は使えずとも審美眼は備わっていたようで、ムドクが落首(ナクス)の仮の姿であることを見破ると、彼女を自分の師と仰ぎ、術を使えるように教えを請いたいと彼女につきまとうのだ。松林の中では誰かの助けが必要なムドクとなんとしても術が使えるようになるために最高の師を探しているウク。
そんなこんなで、ウクとムドクは一蓮托生の仲になるのだ。
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ファンタジーは自由だ。ストーリーも自由だし、見ている私も自由に楽しむ事が出来る。