立ち寄ったセブンイレブンで、飲料水の棚の「透明感クリームソーダ」というロゴが目に入る。
パッケージのレトロ感から想像するに十代後半の若者がターゲットなのは簡単に想像できる。私がターゲットとする購買層に入っていない事は重々承知の上、喫茶店の入り口に飾ってあった食品サンプルのクリームソーダをいつも眺めているだけだった子どもの頃の自分を思い出して、思わず手に取る。
私の中には、若者が求める『昭和レトロ』な感じとは別の意味の懐かしさが、クリームソーダという言葉にはあるのだ。
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レモン色を見て、レモンスカッシュのような味わいを想像していたのだが、炭酸はそこまで強くもない。目をつぶってソーダフロートを思い出そうとしてみたが、味わいは乳酸菌飲料だ。
再びパッケージを眺めて、あの頃憧れたクリームソーダの味を思い出そうとする。
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隣に並んでいた「透明感クリームソーダ ブルーハワイ」と混ぜると、私が子どもの頃憧れたあの綺麗なグリーンの色になる事を後で知る・・・遊び心がある飲み物だったらしい・・・
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クリームソーダの味の再現度は、自販機で購入する事が出来るダイドードリンコの復刻堂クリームソーダの方が高いかもしれないと思う。こちらはソーダとソフトクリームが混ざり合う境界線のあたりの味が缶全体で表現されている。
ただ、ここで大事なのは再現度ではなく、私が懐かしいと思う気持ちか・・・・どちらも懐かしい気持ちを抱かせてくれたので有難い事に変わりはない。