取締局に建設中の橋に追い詰められ、結局海に飛び込むしかない二人。
逃げる際中に撃たれたソヘの傷の手当の為、元彼女であり今は自分の主治医である精神科医の元に駆け込むしかないテスル。
二人で逃げてはお互いの負担になるだけと、ソヘに現金を渡し、別々の行動を取ることを選択するテスルだが、再び独りぼっちになり混乱をきたすソヘ。
結局そんな彼女を見捨てることが出来ず、一晩をヘルスセンターで過ごす二人。
謎はあのスーツケースの中にあった金庫の鍵にあると、鍵を取りに結局テスルの家に戻ることになる。
「なぜ 大事な物を一番危ない場所に・・・」というソヘだが、「それが大事だとは知らなかった・・」と返すしかないテスル。
二人が逃げる中で明らかになるソヘが暮らしていた世界の惨状。
生き残っている者は、残った商店の棚から生活用品を強奪するしかなく、残り少ない商品をお互い奪い合うしかないのだ。生き残った者が刹那的な行動に出るのは仕方のないことか・・・・
パク社長の元で二人がタイムスリップして来た姿を見たあの警察官。
彼がどんな風に取締局の局長に説得されて取締局で勤務するようになったのかも明らかになる。
「君のお母さんが亡くなったのは、あのテロリスト(ソヘの事だ!)のせいだ。
未来からやって来た彼女のような人間を取り締まるのが我々の任務・・・そんな風に説得されたら、母の最後を見とれなかった後悔から取締局に入るに決まっている。
射撃の腕を買われて順調に昇進していた警察官だったにも関わらず、タイムスリップの現場を目撃したがために運命が変わってしまった男性。
事切れる前に「二人は理事の家で行われるレセプションに参加する。その時僕はとても酷い事をするけれど許して欲しい」と二人に言い残したことから、そのレセプションに潜り込むことを決めるテスルとソヘ。
顔が割れているテスルは「兄さんを探すだけだ。それ以外は何もするな」とソヘの勇み足を心配するも、命を懸けて未来からやって来た彼女にそれは無理な話だ。
テソンを見つけたソヘは、「テスルに近づくな。君が近づいたら彼は死ぬだろう。」と警告を受け、更にテスルの後継者として理事から指名を受けたスンボク(英語名はエリックだか、エディだか・・・そんな洒落た名前だ)は、ソヘがプサンの会議で騒ぎを起こした女性だと気づいてしまう。逃げ切るソヘと捕まるテスル。
理事の娘で元テスルの恋人であり今はスンボクの恋人である精神科医。
エディには「テスルは混乱しているから・・・」と服薬による治療が必要といい、プサンの会議から時間が経っていないように偽装工作し、テスルに何も起こっていないかのように信じ込ませようとする。
彼女がそんな大がかりなトラップをテスルにかけるのは、テスルが持っている鍵(金庫の鍵であり、アップローダーの鍵を握る書類がその中に保管されている)を父である理事と一緒に狙っているからだったのだ。母の治療のために、未来から薬を持ってきたい父娘と、理事からテスルの後任に指名され権利欲によりその企みに気づかないエディ。
彼女に薬漬けにされた事で意識が混濁するテスルだが、ソヘの幻影がくれたアドバイスにより、月の満ち欠けから正しい日にちを確認する彼。
2020年の韓国でテスルしか知り合いのいないソヘと、周り全員が自分をはめようとしていることを察し、同じようにソヘしか信じられないことを改めて確認するテスル。
電車の整備士として働く兄のテソンと兄弟二人仲良く暮らしていたはずのテスル。しかし20年近くも前から今回の出来事のきっかけは存在していたのだ・・・
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自分の研究にしか興味がないように見えるテスルだが、キーを持たずに車を運転し、拾った受話器で電話をかけ、コーラの瓶を飛ばして取締局メンバー達を撃破する。そのサバイバル能力の高さは半端ない。