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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

響け!ユーフォニアム3 第11話 『みらいへオーケストラ』 感想2: なぜ真由は久美子に執拗に絡んで来るのか?それは彼女が久美子の欲望の塊イドだから。

2024-06-18 22:47:15 | 京アニ
最初の感想では書けなかったのだけど、今回のエピソードで一つ、あぁ、なるほどなぁと思ったシーンがあったので、そこをちょっと掘り下げて取り上げてみたい。

それは、いつもの校舎裏で久美子が一人で練習している場面に、真由がやってきて、また、「私ソロ辞退するから」宣言を持ちかけて去っていったところであり、その直後にたまたま(?)立ち聞きしていた奏が、逆に、あんな話聞くことな無い、そもそも真由はそんな気ないんだから、と返した場面。

あの場面を見返して、思いついたのが、

久美子 → 自我
奏 → 超自我
真由 → イド

という配置。

要するに、奏で真由は、久美子の心理的葛藤を読者や視聴者に向けて、目に見えてわかりやすくするために用意された、いわば久美子の分身のような存在であるということ。

久美子という「自我」は、
奏という正しさを統御する「超自我」と
真由という本音ただ漏れの欲望に火を付ける「イド」によって成立している。

で、久美子の心理を、この3人に振り分けることで、3期のユーフォのドラマは基本的に成り立っている。

裏返すと、結局、3期は、久美子の物語に終止する。

どうも私小説っぽくて、いまひとつドラマに欠けるのもそのせい。

単に吹奏楽部の演奏シーンがないのが、イマイチ感の理由ではない、ということ。

ひたする、久美子はどうしたいのか?というのを常に問い変える構図になっていて、それが、ちょっと疲れる。

いや、だって、少なくとも1期や2期のときは、部があって、先輩がいて、部内でのわだかまりがあって、麗奈がいろいろやらかして、久美子がそうしたあれこれを「皆家政婦は見た!」的な、本来関係ないはずのところからあれこれ発言して畳んできた話だった。

もちろん、久美子の手に負えず、事態の流れを見守るしかなかったことも多かった。

ただ、その分、久美子は好き勝手なことを言えたし、極論すると、久美子のいないところで、新たな問題が生じても、問題なかった。

つまり、久美子は自由に動けていた。

ところが、3年になって部長になると、彼女自身が、吹奏楽部をマネジメントしなければならない立場になってしまい、基本的に、個人的見解を挟み込む余地がなくなった。

まぁ、だから多分、久美子は久美子で、実はとても窮屈な思いをしていた。

その久美子の窮屈さを表すために用意されたのが、真由と奏だった、ということ。


この見方が妥当と思われるのは、実このトライアングルに、麗奈ですら全く関与できないところからわかる。

なぜなら、麗奈は、ある意味イドだけが突出した「子ども」のままだから。

むしろ、作中の三大演奏達人と思われる、みぞれ、麗奈、サファイア、の3人ともが、基本的には、このイドが突出したまま今に至っている人たち。

いわゆる「天才」。

もともと才能があって、その才能を素直に修練によって延ばしてきた結果、自分の願望と自分という存在が矛盾なく成立している人たち。

その代償として、彼らは大なり小なり、自分以外の人たちとの接し方に難を抱える。

みぞれは希美がいなければ外部とコミュニケーション取れなかったし、

麗奈は久美子と仲良くならなければ、今のように吹奏楽部で活躍できてはいなかっただろうし、

サファイアにしても、久美子たちと吹部初日に友好関係を築けたからこそ、破綻する機会に至らずに済んだ。

葛藤があったとしても、自己完結的に解決できてしまうのが彼女たち。

なので、麗奈は、久美子に進路のことを質すことしかできず、なんら有効なアドバイスも助力もできなかった。

まぁ、要するに、久美子の場合、絶対的に先輩という、あからさまにレイヤーの違う他者が必要だった。

それが最上級生の3年になって皆無になったところで、作劇上の都合から、やむなく登場させられたのが黒江真由、という異物だった、ということなんだろうな。

黒江、って、きっと、冗談抜きに「黒い久美子」、「闇落ちした久美子」だったんだよ。

この「闇落ち久美子」たる真由が、ひたすらホラーのように、久美子に対して、何、気取ってんだ、おめぇ、さっさと本心明かしちまえよ、ホントは功労者の自分がソロ吹きたいんだろ?、って悪魔の囁きを続けることになった。

部長という体面を重視して、北宇治は実力主義という原則に固執する久美子の心を折ろうとしてきた。

で、真由がそういうイドを演じることになった手前、むしろ、正しさの正しさを補強するために発言する役割を担うことになったのが奏だった。

なので、久美子が高2のときはやたらと手のかかる後輩だった奏が、学年が一つあがったシーズン3では、むしろ、久美子をからかいつつも久美子の完璧は補佐役を務めることになった。

まぁ、要するに、久美子におとされちゃってたわけだけどw

ただ、それは奏の内面の変化だけでなく、真由という、ホラーな久美子のイドが登場した手前、バランスを取るためにも必要な役割だった、ということになる。

それが、冒頭指摘した、校舎裏での、久美子、真由、奏、の3人の協演シーンだったということ。

まぁ、こういう構図がずっとあったから、3期の物語って今ひとつ面白みに欠けるような気がしたんだな、と改めて痛感。

そりゃ、久美子の心理描写、私小説に特化してたら、サプライズのあるドラマなんて起こりませんよ。

なので、そうなると、この久美子の黒いドッペルゲンガーたる真由との決着は避けて通れないだろうし、その結果が3期の山場ということになりそう。

そりゃ、演奏シーンがないはずだよね。

物語の根幹が、演奏ではなく、久美子の成長にあるのだから。


となると、真由問題を強制的にでも解決したところで、多分、ほぼ自動的に、久美子の卒業後の進路も決まるのだろうな。

でもさ、それももうほとんど想像がついて、演者にならないなら、久美子は、指導者の道を歩むしかないじゃん。

まさに、ハーモニー=調和をいかにして調達するか、そこに尽力する存在。

まぁ、だから、なんだかんだ言って3期になって、久美子と滝が二人で話をする機会が増えたのだろう、と納得してきた。

こんなふうに言ったら多分麗奈は起こりそうだけどw、多分、久美子が取るべき役割は、滝のなくなった奥さんがやろうとしていたこと。

「賽の河原の石」ではなく「人」を扱う仕事。

ありていに言えば先生なんだろうな。

ちょっとそのオチはさすがにちょっと萎えるところもあるけれど。

でも、あの関西大会前の演説ができてしまう久美子は、類まれなるそのバフを通じて、指導者になるのが適している、ということで。

多分、その指導者としての才覚を久美子自身に確信させる障害として用意されたのが、真由という困った迷い猫のような転校生だったということなのだろう。

まぁ、だからといって、真由がウザいのは変わらないのだけど。

久美子はどうやってあの真由の頑なさを解決するのだろうね?

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響け!ユーフォニアム3 第11話 『みらいへオーケストラ』 感想: 奏が言う通り、真由はわかって久美子に絡んでるよね?

2024-06-17 13:32:35 | 京アニ
感想2もあります)

前回ラストの久美子による檄?の後で、北宇治が全国大会に進まない展開は想像できなかったので、冒頭で選出されたのは納得なのだけど。

それにしても、結局、演奏描写がないまま、ここまで来てしまった。

なんか淡白すぎない?

もちろん、作中での久美子たちの喜びようは理解できるけど、同じような気持ちに観ている側はなりにくいよね。

やっぱり、これ1クールに話数を収めなくちゃいけない弊害のようにしか見えない。

特に今回はそれが目立ってひどかった。

作劇上どうしても外せないセリフだけ抜き出して、その台詞のあるシーンをとにかく全部つなげました!という感じにしかみえなかったなぁ。

ていうか、今回、ものすごい駆け足だよね?

せっかく麗奈と初めて?ちゃんと?喧嘩できたのに、あっという間に仲が戻ってるし。

しかも、関係が修復したのって、北宇治が全国大会に進むことができたからでしょ?

それも久美子のぶっちゃけちゃいますけど!な檄があればこそで。

麗奈って何にもしてないじゃん。

そのくせ、久美子が音大には行かない、と決めたら、じゃ、ここで二人の関係も終わり、とか勝手に宣言しだすしw

麗奈も相当やばいよ。

まぁ、そのまえに、もっとヤバいみぞれが出ていたから、なんとかごまかせたけど。

音楽やる奴ら、おかしいヤツしかいないの?って思うくらい。

そりゃ、久美子があたしには無理、って思うはずだよね。


とまれ、次回、またもやオーディション。

なんかずっとオーディションやってるなぁ。

ていうか、オーディションしかやってないと言ってもいいくらい。

で、ここに至ってもなお真由は「ソロを降りる降りる詐欺」を示してくるのだから、困る。

ていうか、もはや普通にホラーなんですけど。

なんなの、あの真由の久美子に対する執着は?

どうやら次回あたり、高1のときのあすか先輩、高2のときの奏、に続いて、高3の久美子に言葉責めで癒やされるのが真由になりそうな気配。

問題があるとすれば、これまできちんとした接点描写がされてこなかった真由に対して何を言うかな、ってことで。

正直、真由ってキャラは、高3になった久美子が順風満帆の部活経営をしていくうえでの障害としてだけ造形されたキャラにしか思えなくて、うーん、この子、救済する必要ある?って思うんだよね。

奏が言う通り、ほんとに「ソロを辞める」なら、あんなに何度も久美子のもとにやってきて言うはず無いもの。

それを奏は「嘘」だと見て、対して久美子は、何らかのSOSだと思ったってことなんだろうけど。

でも、それにしたって、真由、うざい

ほんと、こういう自分の世界の繭のなかに住まうタイプのメンヘラ系を演技させたら戸松ってうまいよね。

セリフ聞かされるだけで、真面目に神経、逆なでされるので。

でも、話の流れ的には、麗奈と一瞬でも別れ話wが出たあとでのことだから、そして、今の今まで、久美子の進路が定まらないという話を引っ張っているから、麗奈とは違う未来を久美子が描くうえで指針となる何かを得るきっかけを与えるのが真由なんだろうなぁ、と思ったり。

でもまぁ、それならより一層、作劇上の都合で造形されたキャラって評価は強まってしまうのだけど。

にしても、あー、真由、うざいw

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響け!ユーフォニアム3 第10話 『つたえるアルペジオ』 感想: 久美子のぶっちゃけ本音発言は常に最大最強のバフだった件!w

2024-06-10 01:08:45 | 京アニ
いやー、もう今回はとにかく久美子のぶっちゃけで、部にかかっていた暗雲が一気にかき消されただけでなく、それ以上に、皆のやる気を引き出してしまったことに尽きるw

こんな最強最大のバフはないでしょw

さすがは、これまで、あすかと奏という、先輩・後輩の超曲者二人を虜にしてきただけのことはあるw

そのバフを、部員全員にかけてしまうという超絶魔法!

むしろ、久美子の成長を示す力の入った回だったってことね。

しかし、その前に、もう麗奈からは嫌われるし、滝先生からはとぼけられるし、秀一は怒るし。

なんかまた真由が余計なことを言い出しそうなところは、久美子スキーの奏が未然に防いでいたけれど。

でもまぁ、普通に考えて、もう部の崩壊目前のところまで追い詰められていたところで。。。

予想通り、久美子はあすかパイセンのところに出向いたわけだが。。。

しかし、そこでまさか香織先輩までセットでいるとは思わずw

これ、絶対、デカリボンが嫉妬の嵐でしょ!

まぁ、それはいいとして。

しかし、あすかがマジでいやらしいところは、久美子が自分のところに駆け込んでくるときは、きっと麗奈と喧嘩したときだ!と香織に言っていたことで。

これ、どう考えても、あすかが、久美子の愛人ポジションを気取ってるってことでしょw

要するに、奥さんの麗奈に愛想つかされたときに限って泣きついてくるダメ男の久美子w

でもそんなときにあたしのところにゴロニャンしにくるんだからカワイイw とかマジで愛人あすか先輩は思っていたってことでw

これは奏がガチで対抗心燃やしそうだけど。

で、愛人気取りのあすかが久美子に掛ける言葉は、基本的に激励なしのただの「叱咤w」。

もう2年前の久美子のぶっちゃけ発言に対する、満を持しての意趣返しにしか見えないw

どんだけ、あすか先輩、久美子が好きなんだよw

マジで久美子の愛人(自称)じゃんw

でも、そのあすかの言葉で、結局、久美子が部全体にぶっちゃけバフをかけて演奏に臨んだのだから。

これで次回、関西大会敗退ってことはないでしょ?

残念だったのは、その演奏が全く描かれなかったことで。。。

これじゃ、久美子のバフがどれだけすごかったか、全くわからない。。。

せめて、全国大会では演奏を見せてほしいけどなぁ。

ともあれ、久美子のバフがとにかく超絶!ってことばかりが際立った回だったw

さすがにこれはちょっとズルいんだけどね!

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響け!ユーフォニアム3 第9話 『ちぐはぐチューニング』 感想: なんかもう久美子の隣にいるのは麗奈じゃなくて奏でいいんじゃないの?w

2024-06-04 14:02:56 | 京アニ
麗奈と久美子の性格の違いがはっきり描かれてちょっと意外だったw

麗奈、ぶれない!
久美子、人格者!

ってのが、今回の印象。

そういう意味では、秀一が一番素直で、男子単純!って思ったかな。

しかし、こう書いて気づいたけど、この作品、久美子たちが3年になって思い切り世界が狭くなってるね。

先輩たちがいたときなら、今回のようなオーディションへの疑問が生じたら、もっとストレートに部員が発言したり行動を起こしたりしていたはず。

それこそ、高1の麗奈に食って掛かった、高2のリボンちゃんとか。

裏返すと、実は相当強く、麗奈が部員の不満を押し込めている、ということだよね。

で、その麗奈イズム(麗奈的統制)も、久美子と秀一の支持やフォローがあればこそ成立していたはずのものなので、さすがに、ちょっとこの先が心配。

とはいえ、次回でもう10話なんだよね?

これ全国で金を取るまでやるなら、尺としてあと5話くらい必要な気がするのだけど、ちゃんと終わるのかな?

そっちのほうが気になってきた。

とまれ、麗奈と久美子が対立するのは、当然といえば当然。

意外だったのは、久美子がソロを外されても、麗奈が対してフォローしなかったこと。

なので、これ、麗奈は麗奈で、コミュ障こじらせてて、将来がヤバいんじゃない?と思ったよ。

そのあたりは、次回、解決されるのかもしれないけれど。

とにかく、滝先生が説明不足なのは間違いないと思うのだけど。

問題は、この部員たちが皆、疑問に思うところまで含めて滝先生が編成を変えてきたのか?

それとも、滝先生は天然で、そんなことなんにも考えていなかったのか?

合宿中の橋本っちゃんのツッコミを見ると、結構微妙だなぁ、と。

一応、今の段階では、生徒の方から、考えた上で疑問をぶつけてくることを滝先生のほうが待っていた、というふうに理解したいけどね。

ただ、彼は彼で口下手だからなぁ。。。


しかし、もっとドロドロした空気になると思ってたら、意外と表面的には平然とした空気になっていて、驚いた。

まぁ、だから、麗奈の統制、というか締め付けが結構効いていたんだな、という気がしたのだけど。

奏もちゃんと久美子のことを理解していてw

でもこれだと、もう久美子の隣りにいるべきは麗奈じゃなくて奏のほうがいいんじゃない、と思えるくらい。

麗奈、結構ビンチなこと、理解してるのかな?w

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響け!ユーフォニアム3 第8話 『なやめるオスティナート』 感想: 真由は真由で病んでそうだなぁ、指揮者の要望に即応できる器用さで。

2024-05-29 00:26:24 | 京アニ
まぁ、こうなるよね。

低音に大厄災・真由、降臨!

久美子がソロを取られるだけでなく、奏でもアウト。

これでこのあと、荒れないほうがおかしいけど。

ていうか、作者、結構、いやらしいな、と思ったのは、久美子がソロ落ちしただけなら、それは久美子が普段強調してきた「北宇治では上手い人が吹く」という言葉通りの結果なので、チームプレイを重視する部長の久美子は、内心煮えくり返っていたとしても黙って結果を受け止める方向で済んだだろうけど。

あわせて奏まで「アウト」にしたら、それはもう、滝イズムに対する不満が噴出するしかないよね。

だって、この編成は、ユーフォは上手い子が二人いるからそれで十分で、音量が足りないチューバを数増やして補おう、ということだから。

まさにID野球だし、データサッカーw

スタメン選びに、選手起用のタイミングの選択。

滝先生は、もう指揮者というよりも監督だね。

その「監督が描いた通りのゲーム作り」のために我慢を強いられる高校生が切れないはずない。

そういう意味では、途中で麗奈が言っていた「真由は滝先生の要望に即応できる」というのが、まさに「球団としての吹奏楽部に適応した奏者」っぽくて、それはそれで嫌になりそうw

要するに、真由は天才肌というよりも、そうした「吹奏楽部業界」の流儀に適応した器用貧乏って感じなんだろうな。

今まで何度も、、吹奏楽部の競合出身だから演奏も凄い、って言われていたことの意味が今ひとつわからなかったのだけど、今回、ようやくつかめたかな。

多分、真由の脳力って、スタジオミューシャンみたいな感じなんだろうな。

音の作り方に精通していて、希望に応じて吹くことができる。

でも、それはそうした技能がいつの間にか、環境によって身についただけで、真由本人にはきっと「なぜ吹きたいのか」、その理由がないのだろうね。

だから、あれほど、器用だが核のない自分の実力を示すのを拒んできた。

でもまぁ、裏返すと「演奏することの意味」を見つめ直した久美子が、次の全国大会(があればだけど)ではソロを取り戻すことにもつながる。

で、今回の流れからすれば、その仮定で、あすな先輩と再会して、いろいろと部長として抱えていたものをかなぐり捨てて、部長ではなくひとりのユーフォニアム奏者の久美子として、何かを掴むことになるのだろうな。。。

ある意味でお約束通りすぎる展開だけど、この作品はこれまでベタな王道展開できたから、きっと最後は、黄前久美子の勝利で終わるでしょw

落としてから這い上がる、の王道に期待w


しかし、こうなると、次回、麗奈がどれだけ成長しているかが問われそう。

久美子と滝先生の間で揺れる麗奈は見ものだろうなぁ。

もちろん、麗奈が信奉する「滝イズム」への批判も盛大に起こりそうだけど、ちょっとだけ救われそうなのは、今が合宿の最中で、滝先生の友人の二人の先生もいることかな。

彼らが、一応、一言、口添えしてくれそうな気はする。

久美子の友人・麗奈としても、もう一度久美子とソロを吹き合うためには、是が非でも全国大会に進出しなくちゃいけないと思うだろうから、きっと鬼気迫る指導を行っていくことになるだろうし。

あと、奏だけど、彼女は彼女で、中学時代に、自分が「うまく」吹いたら周りからいじめられた、という経験をしているので、今回、自分がスタメンから外されたことで真由に食ってかかったとしても、それは中学時代に自分がされたことを今度は自分がしていることになって、ものすごく苦悶しそう。

奏は根がいい子だけにね。

しかし、マジでこのドロドロとしたドラマを演じる上で、ともよ、戸松、天さん、というのはものすごいキャストだなw

一期からいるのはともよだけだから、戸松と天さんのキャスティングが凄いのだけどw

彼らの掛け合いとなるであろう今後の展開、楽しみだなぁ。

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響け!ユーフォニアム3 第7話 『なついろフェルマータ』 感想: 真由がひたすら不気味な回だったw

2024-05-20 12:28:36 | 京アニ
おかしいね、夏休みプール回だったはずなのに。。。

終わってみれば、終始、真由がお岩さんのように憑いてくるような回だった。

CV戸松の演技も含めて、怖気が走る、鳥肌が立つ、とにかくそんな真由だらけ。

不穏すぎるだろ、この娘!

これは、でも、次のオーディションでガチ本気モードの真由がものすごい演奏をして、久美子からユーフォのソロを奪っちゃうぞ!という宣戦布告なんだろうなぁ。

いいんだよね、本気出しても? 私、何度も警告したけど。。。。

・・・って感じで。

とはいえ、何が対象であっても「どうでもいい」と言い返す真由だから、技能はあれど、魂は他の人は交わらず、ってことになりそうだけどな。

ただ、気になるのは、この「どうでもいい」って態度は、あすか先輩が言っていた「心底、どうでもいい」って態度に通じるもので。

あすか先輩が両親のことで闇を抱えていたように、きっと真由も同種の闇を抱えているのだろうね。

問題はその解消を誰が行うのか。

いくら昔の自分に似ているから、といっても、久美子が真由の更生?にまで、あすか先輩のときのようにコミットするかどうかは、疑問だなぁ。

ただ、一度、あすか先輩から譲り受けた「響け!ユーフォニアム」の曲を真由から隠したことを考えると、最後に、この曲を真由にも見せて、ともに吹いている、という流れもあるのかもしれない。

とにかく、真由が爆弾過ぎて。

いまのところは、奏がぎりぎり真由が投げてくる無自覚な砲撃を全部未然に撃ち落としているって感じだから。

ていうか、久美子を真ん中において、真由と奏でぶつかるのも時間の問題なんだろうな。

当然、久美子スキーの麗奈も心中穏やかではなくなるだろうし。

あー、でも、麗奈は麗奈で、久美子ではなく真由のソロと合わせるときに、プロの音楽家に進んでいく覚悟を試されたりするのだろうな。

ともあれ、真由が怖い。

マジでこういう爆弾娘を演じさせたら戸松の右に出るものはいないな。

久美子、大ピンチだよ。

とはいえ、もう少しは演奏シーンが欲しいんですけど。

残念ながらそこまではまだ力を入れられないのが京アニの現状なのかなぁ。。。

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響け!ユーフォニアム3 第6話 『ゆらぎのディゾナンス』 感想: 真由の自信過剰な発言は何なのだろう?

2024-05-12 23:40:48 | 京アニ
うーん、さすがにちょっと、真由というキャラが、物語進行上、便利に作られすぎてない?

ただただ、久美子を中心に、低音パートを不穏にするためにだけにむりやり作られたキャラという気しかしない。

銀色のマイ楽器をもっているくらいだから実力者であることはわかるけど、それをそこまで誇示すべきものなのか?

まぁ、そういう意味では実は、この3期の高3編、例年恒例のイベントの消化が優先されてその間に何があったか、という描写がなさすぎといえばなさすぎといえる。

だって、府大会のオーディションってことは、もう数ヶ月が過ぎているということでしょ?

その間、久美子たちは真由と演奏という形でしか交流する機会がなかったようにもみえる。

そりゃ、放っておけばダラダラと時間だけが過ぎていくものだろうけど、それにしたって、これまでのあいだに何らかの形で真由と話すことが会っても良さそうなものだけど。

でも、きっと、こうして真由の性格に対する疑問を視聴者に抱かせたところで、真由の過去話をするのかもしれないけれど。。。

なんかね、今までの描写だと、本当に、ただ久美子のメンタルを削るためだけに無理やり登場させたトラブルメイカー担当の転校生にしか見えないんだよね。

だから、実はこれまでの物語と比べても、この3年生編は、とても物語の世界が狭くなっていると思う。

ていうか、事実上、久美子の挙動が全て、って感じになっている。

それもこれも、久美子が部長になった結果、彼女の行動が基本的にすべて、吹奏楽部の利益とシンクロしたものになってしまったから。

これは結構、息苦しい。

そのくせ、ユーフォの練習はあくまでも個人でやるわけで。

1年のときのような、事件が突然降ってくる、という感じが全くしない。

ていうか、部長という立場だから仕方ないのだけど、事件が起こるのを未然に防ぐことばかりに力が注がれている。

そういう吹奏楽部と一体化した久美子のカウンターのような存在が、自信過剰?の天然ちゃんにみえる真由ってことなるわけで。

なんか、本当に物語構造上の必要性から用意されたキャラであることがあからさますぎて萎えてくる。

麗奈も下手したら、高1のときよりも久美子に対して鈍感になっているように思えるし。

ていうか、麗奈、おまえ、もっと久美子の日常をかき乱す不安定要因だったじゃないか?

あの麗奈の役割も、今は真由に押し付けられている気がするんだよね。

というわけで、いい加減、真由をなんとかしてほしい。

久美子にしたって、先輩から譲ってもらった「響け!ユーフォニアム」という私的な曲まで、真由に開陳したくはないよね。

なんか、ちょっと物語がこじんまりとまとまりすぎて、見ていて息苦しいんだよ。

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響け!ユーフォニアム3 第5話 『ふたりでトワイライト』 感想: 真由の存在が久美子と麗奈にとってどんどん不穏になっていく。。。

2024-05-05 22:28:01 | 京アニ
といっても、正確には、真由に悪気はなくて、でも、きっとかなり自分はユーフォの演奏がうまい方で、そのため、オーディションに参加すると、久美子とソロを争うことになる!って、きっと思ってるのだろうな。

ていうか、端的に、真由は、自分のほうがうまいと思っている。

で、実力主義も悪くはないと思っている方だけど、それもこれまでの切磋琢磨のちくせきがあればこその話で、転校してきていきなりエースに抜擢されたら、やっぱりそれは部にとって不協和音にしかならないだろう・・・、ってことなのだろうな。

ということで、次回から揉めそうだなぁ。

まぁ、そのために、今回、久美子と麗奈のツーショットに徹したのだろうし。

普通に想像すれば、麗奈が久美子と演奏したかったソロパートを、真由のほうが久美子を負かして奪ってしまい、それがギスギスした雰囲気を部にもたらす・・・のだろうな。

当然、麗奈も戸惑うことだろうし。

ということで、高3編の前半は、要するに、久美子、麗奈、真由の間での、ヘンテコな三角関係のこじらせ、が起こるのだろうな。

絶対、ここに奏も絡んでくるのは必至だしw

なんか、前回のサンフェスに続き、あがた祭りについても、時の流れを実感させるために型通りこなしただけで、その傍らで、今回は久美子と麗奈の、ソロの協演のち海をさせた回だった。

あとは、平行して、久美子の将来設計wについての話も引き続き強調されているから、やっぱり、久美子の成長も描かれていくのだろうな。

となると、演奏技能についても、当初は真由に抜かれたものの、それで奪われたソロパートを実力で取り返す!って流れでほぼ決まりな気がするw

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響け!ユーフォニアム3 第4話 『きみとのエチュード』 感想: サンフェス、あっさり終わったなw

2024-04-29 11:41:43 | 京アニ
まぁ、メインが求だったから仕方ないのだけど。

でも今回のサンフェスの北宇治の行進は行進で見たかったなぁ。

やっぱり演奏あればこその『ユーフォ』だから。。。

一応、コンバスの二人で最後に演奏はしていたけど。

しかし、これは、しばらくは個別の人物エピソードが続くのかな?

前回も半分、そんな感じだったし。

いずれによせ、久美子のトラブルシューティング力がハンパないのだけどw

どう見ても、歴代の、というか、2代に渡る先輩部長たちよりも有能だよね?

そもそも吹奏楽部の規模が先輩2人のときよりもデカくなってるし。

ただ、その分、久美子が駆け込み寺になってるのはどうなのかねー?

まぁ、そういうところを奏がなんだかんだいって気になっているのだろうけど。


それにしても、立華のことはちょくちょく言及されるけど、この先、もう少し掘り下げられたりするのだろうか?

奏のいうとおり、立華の部長も北宇治の部長、すなわち久美子も同じ中学出身。

ていうか北宇治の幹部は3人とも同じ中学だし。

なんか、メチャクチャ優秀じゃない? 久美子の出身中学。

そういうのもあとで関係してくるのかな?

あ、そうそう、今回も地味に、真由が久美子のフォローをしていたけど、ということは、久美子のサポート役というポジションを奏と真由で取り合ったりして、今後、トラブルに発展したりするのだろうか?

少なくとも奏はだいぶ真由のことを意識しているように見えるけど。

まぁ、『ユーフォ』の中盤はいつも、吹部内の人間関係のゴタゴタとその修復に費やされるのが常だから、ユーフォの3人でも確執が生じるんだろうな。

本当はもう少し麗奈あたりがトランペットのパートで苦労しているところとか見てみたいのだけど、それはないんだろうなぁ。。。

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響け!ユーフォニアム3 第3話 『みずいろプレリュード』 感想: 短いけれど久美子、真由、奏の3人のやり取りに鳥肌モノだよw

2024-04-24 14:22:24 | 京アニ
うん、これはやっぱり面白いね。

OPにあすか先輩やリボンちゃん先輩wが映っているので気になってはいたのだけど、この久美子の高3編では、かつて北宇治吹奏楽部を襲った事件と似た状況を、部長・久美子がなんとか切り盛りしていく、ということなんだろうな。

かつてあったような吹奏楽部が分裂する危機を、今回、久美子はなんとか対処することができたようだし。

まぁ、あすか先輩くらいは、久美子の師匠として途中で再登場しそうだけどw

そういう意味では癖のある1年たち。


でも、今回、一番ビビったのは、やっぱり、久美子、真由、奏のあいだで交わされた、部活って何?という基本哲学を巡るやり取りw

こういう空気読まない自由人系の発言をポロッとこぼすのが真由だとしたら、やっぱり戸松遥のCV起用は合ってるなぁw

で、そんな呑気な、でも、久美子と麗奈の方針を正面から覆すような悪魔的発言に間髪入れず辛口に突っ込むのが天さんの奏っていうのだからw

なんかねー、本気で芝居、見てるみたいだよ。

しかし、今回はなんとなく事なきを得たけど、これは、いずれどこかで吹奏楽部、爆発するんだろうなぁ。。

にしても、真由、予想に違わぬ天然爆弾キャラだったw

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