ゴンズイ(権萃)の実
<ミツバウツギ科ゴンズイ属>
山地に生える落葉小高木。
樹皮は黒緑色で灰褐色の皮目が多く
縦に不規則な割れ目が入る。
葉は長さ10~30センチの奇数羽状複葉で
対生する。
小葉は狭卵形で縁に鋸歯がある。
花は径4~5ミリの淡黄緑色の花を多数咲かす。
果実は半円状の袋果で赤く熟して裂けると
↑光沢のある黒い種子が現れる。
ゴンズイの名の謂れは諸説あり、
魚にもゴンズイがあり、
「役に立たないもの」と言う説があるが、魚は食べられるし、
植物のゴンズイも果実が薬用になり、若葉は食用になり、
これも当てはまらない。
植物のゴンズイには方言名がたくさんあり、
イヌノクソ、ネコノクソノキなどひどい名前があります。
木材が臭いのでゴンズイの木材は、殆ど使われない。
ゴンズイ属にはゴンズイ一種しかないそうで、
ちょっと不思議な木かもしれません。