ツチアケビ(土木通)
<ラン科ツチアケビ属>
山野の落葉樹林下や、ささやぶなどに生える腐生植物。
葉緑素を持たない。
根茎は太く長く、横に這い鱗片葉がつく。
根の中にナラタケの菌糸束を取り込み、菌と共生する。
茎は太く、高さ50~100センチになり、小さな鱗片葉がつく。
上部で枝を分け、さらに枝分かれして多数の花をつける。
花柄や萼片、子房に短毛がある。
花は黄褐色。
(私の図鑑での色は真っ赤な花だったので、
これがツチアケビの花とは思いもよらなかった。)
萼片は長楕円形で長さ15~20センチ、側花弁は萼片と同じぐらいか、
やや短い。
唇弁は広卵形で、萼片よりやや短く、縁は内側に少し巻き、
内側にはとさか状の隆起仙がある。
果実はウインナソーセージに似ており、
長さ6~10センチで赤く熟すのが、見てみたい!
和名は地中から出て、アケビに似た果実をつけることによる。
是非、一度ツチアケビの真っ赤なソーセージ状の実に出会ってみたいものです。