キンラン(金蘭)
<ラン科キンラン属>
春の雑木林の林床に黄色い花を咲かす。
自然が豊かな里山に生えるが、
その美しさゆえ乱獲され、里山の開発などで
生息域が狭められている。
S公園も今年は1本のみ、
それも踏まれて倒れていた。
これは千葉の里山で出会ったもの。
まだ、つぼみのままでやっと出てきたばかりだ。
葉の長さは8~15センチで、縦に入る葉脈が目立つ。
大きさには変異が多く、
草丈40~80センチ。
直立した茎の先に鮮やかな黄色い花を3~10個、つける。
半開きのキンランの花は、
唇弁と側弁花からなる。
唇弁の中にはすじ状の模様が見られる。
上は牧野庭園にて。
去年は2本だったのが、増えていた。
花は半開きの状態で咲き、花色を金に見立てた名前。
花の下の細長い部分は花柄では無く子房で、
熟すと細長い果実になるそうだ。
ギンラン(銀欄)
<ラン科キンラン属>
白い花をギン(銀)に例えた名前。
千葉の里山にて1本、やっと出会えた。
小さく可憐な白い蘭で、
キンランやササバギンランより小さく、繊細そうだ。
葉は細く先端が尖る長楕円形で3~6個つき、
基部は茎を抱く。
茎の先に1センチほどの白い半開き、
またはほとんど開かない花を数個つける。
これは数年前、平和記念公園で出会ったもので、
ササバギンランかもしれません。
S公園では今年は見つからなかった。
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