熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭の歳時記~侘助椿と寒椿が花盛り

2010年12月14日 | わが庭の歳時記
   私の庭も、ようやく、侘助椿が咲き始めて、少し華やかになってきた。
   咲いているのは、庭植えにしたピンクの相模侘助、赤い紅侘助、白い白侘助だけなのだが、小さな花が木を一面に覆い始めると、庭が、急に明るくなる。
   厳寒の最中に咲く椿は、花をしっかりと硬い緑の葉が覆っていて、花が隠れていることが多いのだが、これも自然の摂理で、大切な子孫のために花を守っているのであろう。
   切り花にして生ける時には、申し訳ないのだが、花を取り巻く葉の何枚かは、退場してもらうことにしている。

   背は低いが、地面に這うような玉作りの寒椿は、ピンクも白も八重で華やかに侘助の伴奏をしている。
   私の庭には、山茶花が一本もないので、この寒椿が唯一の山茶花風である。

   しかし、侘助は、何故か、花の命が短くて、すぐに、ポロリと花弁が落ちてしまうし、寒椿の方も、山茶花と同じで、ひらひらと花弁が散ってしまう。
   切り花にして生けてみても、落ち椿となるので、数日しか持たない。
   晩秋から初冬にかけて、寒さが増す頃の切り花は、バラにしても随分長持ちして楽しませてくれるのだが、侘助や寒椿は、花の命が短い。
   尤も、庭の落ち椿は、春の藪椿の華やかな落ち椿とは大分雰囲気が違うが、枯草の上に蝶のように舞う小さくて可憐な侘助椿の風情も、中々、捨てたものではないと思っている。

   大輪の椿で咲き始めたのは、西王母で、ピンクの花弁が優雅で風格がある。やや肉厚だが、何かの拍子に傷むと、そこが茶色くなって見苦しくなるのが難と言えば難である。
   その他の椿は、まだ、蕾が硬くて、開花は、年を越しそうである。
   以前には、初冬に咲く椿の花を写真に撮って、気の利いたものを年賀はがきに図案化して使っていたのだが、温暖化の影響もないのであろうか、やはり、春の花でもあり、彼岸が近づくと一斉に咲き乱れる。

   秋の紅葉も終わりだが、今年は、ブルーベリーの葉が沢山残っていて、西日を受けて逆光に輝くと真っ赤に萌えて美しい。
   私の庭のモミジの紅葉は、ワンテンポ遅いのだが、まだ、かなりのオレンジや赤褐色に色づいた葉が残っていて、ひらひら落ちている。

   思い切って、ばさばさと庭木の剪定をしたので、大分、私の庭もすっきりして、見通しが良くなったが、まだ、雑草などが残っていて、下草の整理など庭仕事が残っている。
   今年は、少し早く、と言っても、世間並には遅いのだが、庭やプランターに、チューリップや酔仙、ユリなどの春の草花の球根を植え込んだ。
   オランダやキューガーデンの庭を思い出しながら植えるのだが、昨春の花の球根などが残っていて、スコップで切ってしまったりするので、めくら滅法球根を押し込んでいると言ったところで、どこで花が咲くのか、春になってのお楽しみと言ったところである。

   ピラカンサの実をヒヨドリがつつき始めた。
   アメリカ・ハナミズキの実は、食べつくしてなくなっている。
   まだ、背の低い万両の実には嘴をつけていないので、綺麗に陽を浴びて光っている。
   ヤブランの実も、つげの黒い実も残っている。
   メジロ用の紫式部の実は殆どなくなったが、まだ、木の実は残っているので、この冬は、当分、小鳥たちも困らないであろう。
   時々、ジョウビタキや百舌鳥が訪れて来てくれている。
   蝶やトンボが消えた庭に冬鳥が来てくれる季節になったのである。
コメント
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