手元にテレビが欲しいと思って、小型テレビ24インチをAmazonで検索した。商品数が少ないので、価格コムに切り替えると、2万円弱からその前後の中国製から3万円台の日本製まで、無数に出てきた。
別に偏見はないのだが、やはり、買うなら日本製を選びたい。
安いに越したことはないし、最新の24年版に拘ると、出てきた最適なのは、山善のテレビであった。アンテナ接続用の分配器、分波器とケーブルをしめて2万3千円、Amazonで買った。
BS4Kはないが、外付けのハードディスクをつければ録画もできるので、これで十分である。
私が注目したのは、テレビの技術革新というか、品質の向上と価格の下落などを総合した経済の発展である。
定かではないが、半世紀少し前くらいにカラーテレビを買った記憶があるのだが、その品質等の差は今昔の感である。
例えば、価格だが、当時1台20万円していたとすると、価格は10分の1に下がり、それ以上に、途轍もない質の向上を考慮すれば、GDPには換算されない経済の成長発展は、大変なものである。
しかし、この価格の下落は、GDPベースでは、その分マイナス成長となっており、さらに、いくら、製品が驚異的な品質の向上を果たしても、GDPに加算されないので、むしろ、技術革新による経済成長が、経済統計上ネガティブに働いている。
そう考えないと、一人当たりのGDPの成長が足踏みしているにも拘らず、日本人の生活環境が少しずつ良くなっていることの説明がつかない。
いずれにしろ、技術革新による経済進歩が、物理的な成長から取り残された成熟経済の日本においては、必ずしもGDP成長に貢献するとは限らないパラドックス、
発展と言えるのかどうか。
科学技術の進歩による人類の未来については楽観主義者なので、成長論者であるが、経済の質の向上による人々の幸福感は、非常に重要だと思う。
日本が、今、観光立国としてインバウンド隆盛で世界の人々を魅了するのも、日本が築き上げてきた豊かな歴史と文化伝統のなせる業である。