熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

古書をどうして探して買うか

2024年10月18日 | 書評(ブックレビュー)・読書
   私は、最近、これまでの新刊の経済学や経営学の本を読むことから少し離れて、何となく、古典に興味を持ち始めた。
   少し前に、ダンテの「神曲」やゲーテの「ファウスト」やその関連本を読み始めてからで、最近では、プラトンや孔子の「論語」などに移っている。


   古典と言っても、結構、どんどん、翻訳本や解説本など新しい本が出版されているのだが、これまでの経験からは、出版年代には関係なく、風雪に耐えた古書に良い本があることに気付いている。
   若くて元気な時は、神田神保町の古書店街を渉猟して歩いたが、その楽しみも体力的に無理になって、最近では、もっぱら、インターネット検索に頼って本を探している。


   一番、検索に重宝しているのは、Amazonである。
   例えば、冒頭の検索欄に「論語」と打ち込めば、沢山の論語関係本が芋ずる式に表示される。適当に目星をつけて、個々の本の詳細を確認して選べばよい。
   古書は、すべて、マーケットプレイスの出品なので、状態を、「ほぼ新品」「非常に良い」、時には「良い」から選べばよく、経年など物理的な痛みは仕方がなく、かなり良い古書が手に入る。


   ほかに利用しているのは、bookoffのオンライン。
   これも、検索すれば芋ずる式に古書が表示され、ここは、Bookoff直営なので、もう少し便利である。
   本の状態は表示されないが、かなり良質な本が送られてくる。


   もう一つ重宝しているのは、「日本の古本屋」。
   これは、まさに従来の古書店の集合で、骨董本を含めて膨大な古書が探せる。
   個々の本や書店情報などが詳しいので、電話をすれば、詳細が掴めて便利である。


   さて、値段だが、普通は何十年も経た古書なので、二束三文の筈なのだが、本によっては、それ程でもなく、それなりの価値を保っているのが面白い。

   その後買った論語関係の本は、
   宮崎市定の論語 現代語訳 岩波現代文庫  
   貝塚 茂樹の論語 (講談社現代新書 13) 新書
   何のことはない、60年も前、宮崎先生は授業を受けたし貝塚先生は講演を聴くなど当時の京大教授の古書だったのである。
   懐かしいというより、先の吉川幸次郎教授もそうだが、当時の京大の凄さを感じて感動している。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 吉川幸次郎「論語について」... | トップ | テレビの技術革新の凄さを感... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

書評(ブックレビュー)・読書」カテゴリの最新記事