熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉便り・・・鎌倉山さくら道の桜

2020年04月04日 | 鎌倉・湘南日記
   コロナウイルス騒ぎで、外出が規制されているのだが、オープンで人との接触もないので、運動不足の解消にと思って、鎌倉山を歩くことにした。
   鎌倉大仏にほど近い常磐口から西鎌倉の鎌倉山ロータリーまでの山道3㎞ほどの車道が「鎌倉山さくら道」として有名なのだが、鎌倉山ロータリーまで徒歩で10分程度のところに住んでいるので、それ程造作はない。
   尤も、常磐口まで出ると急坂を下るので、私の歩くのは何時も、その手前の笛田くらいまでで引っ返してくる。
   桜吹雪で、地面が桜色に染まり始めていたので、2~3日、花見が遅かった感じであった。
   
   

   鎌倉山の桜は、仮名手本忠臣蔵4段目の花籠の段で、蟄居している判官に、妻のかほよ御前が慰めようと、鎌倉山の八重桜を籠に生け、判官へ献上しようとするシーンがでてくるので、それなりに有名であったのであろうが、鎌倉山という小高い森林地帯があるだけで、そこに、蛇行した山道が走っていて、その道路沿いに、住宅の庭や路肩に桜の木が所々植わっていて、桜並木のようになっているだけ。
   特別に、遊園地や公園があるのではなく、所々に、見晴台や休憩所はあるが、他の桜の名所のような観光客が犇めくと言うことはなく、車やハイカーのような観光客が行き来しながら観桜するという風情である。
   したがって、上野や靖国神社のように酒盛りをして楽しむという雰囲気ではないところが、非常に良い。
   ただ、鎌倉から江ノ島へ抜ける路線バスの通る道路であり、結構交通が激しくて、シーズンには、トレイルの邪魔になるのが難である。
   
   
   
   
   このさくら道には、レストランや喫茶店、土産物店や工房など観光関連の店などがあるのだが、その殆どは、鎌倉山ロータリーの方にあって、常磐口の方には殆どなくて、シックな雰囲気の店が見当たらないのが、散策者にとっては寂しい。
   高級住宅地は、道路沿いにはなくて、奥まったところにあるのであろうが、道路沿いの住宅は、かなり、地所が狭い所為もあって、相対的に、欧米の住宅の前庭のように美観に力を入れていない感じである。
   それに、イギリスなどでは、家々の正面玄関や壁面・ファサードには、フラワーボックスや極彩色の花が咲き乱れるハンギングバスケットで飾られていたり、店舗などは趣向を凝らした飾り看板が掲げてあって面白いのだが、落ち着いた感じの控えめな日本とは、文化の違いであろうか。
   
   
   

   咲いている桜は、殆どソメイヨシノなので、遠くから見るとぼけた感じでそれ程美しくないのだが、それぞれの枝やピンクの染まった桜などは美しい。
   このさくら道には、結構、椿の古木が植わっていて、桜の陰にひっそりと彩りを添えているのが良い。
   
   
   
   
   
   
   
   

   桜のほかにも、やはり、山道なので、歩いていてほっとする風景が展開していて、楽しませてくれる。
   
   
   
コメント
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