先日、「旅心を刺激する本」と言うことで私見を書いたが、ふっと気付いたのは、昔と違って、大分本の読み方が変って来たのかも知れないということである。
勿論、学生の頃とビジネスマンの頃と引退後との読書傾向が変ってくるのは当然なのだが、それよりも、自分自身のものの考え方なり、興味関心が変化してきたという方が大きいかも知れないと言う気がしている。
まず、私の読書だが、考えてみれば、今まで、本にのめり込んでとか、夢中になって本を読むとかいった感じで、読書することは殆どなかった。どちらかというと、本を読もうとそのつもりになって努力して読むと言った傾向の方が強かったような気がする。
だからと言って、それが苦痛だと言うことでは全くなくて、新しい知への遭遇が嬉しくて、ドンドン本を読みたいたいと言う気持ちが勝って読書を続けてきた。
この傾向は、学生時代の経済学などの専門書の読み方と似ている。
知識を吸収するためには、難しい本であっても、ドンドン新しい本に挑戦して、視野を広めて深掘りする必要があり、その継続であった。
丁度、古社寺など歴史散歩に明け暮れてて日本文化を勉強したいと、真善美の追求に目覚め始めた時期でもあったので、何の抵抗もなく、この方は、趣味と実益を兼ねてと言うことでもあり、読書の幅が広がって行った。
尤も、もっと深く知りたいと言う思いで本を読んでいるので、能狂言などをはじめとして、結構、気を引き締め努力して読まなければならないこともあったが、それも読書の醍醐味でもあった。
さて、最近の読書だが、現役を離れて随分経つので、経営学関係の本からは大分距離を起き始めて来て、興味は、イノベーション以外には、資本主義や民主主義の動向など歴史的というか世界観の展開に移ってきた感じである。文化文明論や歴史関係の本を引っ張り出すことが多くなってきた。
何冊か同時に並行読みするのも、私の読書方法だが、専門書などは、結構この方法が有効で、このブログでも備忘録を兼ねてブックレビューしているので検索しながら、過去の知も引き出して参考にしている。
ところで、今並行読みしているのは、ボッカッチオの「デカメロン」、
100話あるので、小刻みに読んでいる。
愛の交歓をテーマにした艶笑話という巷の評価かも知れないが、決してそんな低俗な作品ではなく、主に、ルネサンス初期のイタリアを舞台にした喜怒哀楽、生身の人間模様を活写した文学作品で、ルネサンス裏面史を観ていうようで面白い。
時折、ダンテの「神曲」も、この辺りの話と相通じているので、並行読みに加えることもあって、期せずして、ダ・ヴィンチやミケランジェロに飛ぶこともある。ルネサンス・イタリアにはポケットが沢山あって興味深いのである。
変ったと言えば、このように、メインの専門書の読書からはみ出して、あっちこっち興味の向くままに、本の谷間をステップし始めたと言うことであろうか。
勿論、学生の頃とビジネスマンの頃と引退後との読書傾向が変ってくるのは当然なのだが、それよりも、自分自身のものの考え方なり、興味関心が変化してきたという方が大きいかも知れないと言う気がしている。
まず、私の読書だが、考えてみれば、今まで、本にのめり込んでとか、夢中になって本を読むとかいった感じで、読書することは殆どなかった。どちらかというと、本を読もうとそのつもりになって努力して読むと言った傾向の方が強かったような気がする。
だからと言って、それが苦痛だと言うことでは全くなくて、新しい知への遭遇が嬉しくて、ドンドン本を読みたいたいと言う気持ちが勝って読書を続けてきた。
この傾向は、学生時代の経済学などの専門書の読み方と似ている。
知識を吸収するためには、難しい本であっても、ドンドン新しい本に挑戦して、視野を広めて深掘りする必要があり、その継続であった。
丁度、古社寺など歴史散歩に明け暮れてて日本文化を勉強したいと、真善美の追求に目覚め始めた時期でもあったので、何の抵抗もなく、この方は、趣味と実益を兼ねてと言うことでもあり、読書の幅が広がって行った。
尤も、もっと深く知りたいと言う思いで本を読んでいるので、能狂言などをはじめとして、結構、気を引き締め努力して読まなければならないこともあったが、それも読書の醍醐味でもあった。
さて、最近の読書だが、現役を離れて随分経つので、経営学関係の本からは大分距離を起き始めて来て、興味は、イノベーション以外には、資本主義や民主主義の動向など歴史的というか世界観の展開に移ってきた感じである。文化文明論や歴史関係の本を引っ張り出すことが多くなってきた。
何冊か同時に並行読みするのも、私の読書方法だが、専門書などは、結構この方法が有効で、このブログでも備忘録を兼ねてブックレビューしているので検索しながら、過去の知も引き出して参考にしている。
ところで、今並行読みしているのは、ボッカッチオの「デカメロン」、
100話あるので、小刻みに読んでいる。
愛の交歓をテーマにした艶笑話という巷の評価かも知れないが、決してそんな低俗な作品ではなく、主に、ルネサンス初期のイタリアを舞台にした喜怒哀楽、生身の人間模様を活写した文学作品で、ルネサンス裏面史を観ていうようで面白い。
時折、ダンテの「神曲」も、この辺りの話と相通じているので、並行読みに加えることもあって、期せずして、ダ・ヴィンチやミケランジェロに飛ぶこともある。ルネサンス・イタリアにはポケットが沢山あって興味深いのである。
変ったと言えば、このように、メインの専門書の読書からはみ出して、あっちこっち興味の向くままに、本の谷間をステップし始めたと言うことであろうか。