私は小学校校長の代表として、自治体の「中学校部活動地域連携・地域移行に関する協議会」に出席させたいただいています。今日も夜にその会合があり、矢口タートルズの練習の途中でぬけさせてもらって、会議に参加しました。(矢口タートルズの練習では、5,6年生の子供たちの技術の伸び方が驚くくらいに著しいことを確認しました。)
中学校部活動の課題は、乗り越えていかなくてはならないことが本当に多くて、ほぼオブザーバー的に参加している小学校校長会代表としては、無責任に発言できないなという感じがしています。
このような検討会が行われていることについては、地域の小学生スポーツ団体はあまり知らないことだと思いますので、話し合っているさわりだけ公開してみます。
そもそもこのような話題が生じている背景には、中学校「教員の働き方改革」があると私は思っています。自分の専門外の部活動の顧問をしなくてはならないことは、中学校の先生たちにとっては、かなりの負担感があることは、誰もが理解できることと思います。今日発表されたアンケートデータでは、80%の中学校教員が、部活動指導に強い負担感を感じていることが分かりました。
私のように、小学生バレーボールの指導をライフワークにしているような教員は、全教員の1%もいないのです。
ならば、中学の部活動も指導したい方々に任せ、専門的な指導体制を組むことができた方が、良いのかもしれません。
今年、様々な小学生チームの指導者の方々と話した話題(小学校校長という立場で質問されたこと)に、「中学校の部活動って無くなるの?」「小学生バレー卒業生の受け皿として、中学校クラブチームを作ってあげた方がいいの?」というものがありました。その答えとしては、「中学の部活動がなくなることは・・・ないでしょうね。」「クラブチームを作る力がある団体は、早めにそうして、全国大会出場を目指した方がよいでしょうね。」と回答するしかないかなと思います。
自治体教育委員会レベルでも、この課題に対しては、担当している職員の皆さんが、とてもたくさんの予算を勝ち取って、大きな成果をあげています。しかし、その大きな予算が持続可能なものなのかと考えると、それは難しいのではないだろうかと客観的には思います。
私の感覚としては、「栄枯盛衰」という言葉が浮かびました。
指導者にやる気のある部活動は存続し、指導者にやる気のない部は衰退する。それでよいのではないだろうかと思いました。