選手層の厚さなら負けない!

今日も東京都夏季大会に向けての調整練習をしました。

今の矢口タートルズの強みは、ほぼ同じレベルのチームを2つ作れることです。これによって、他チームとの練習試合に出ることなくても、チーム練習で真剣勝負できることで、私の考えるチーム作りができる点にあります。
今、公式戦である程度通用するアタッカー(他チームならレギュラーアタッカーになれる子)は、6人に増えました。つまり大会で試合に出られないアタッカーがいるくらいのチーム状態です。競技方法が許すなら、2チーム出場させてもおかしくない状況です。

小学生バレーボールの現状としては、公式大会に出場できるのは、各団体1チームとなっています。ここにひとつの提案をしたいと思います。選手とスタッフがそろうなら、2チーム以上を出場させても良いのではないかということです。うちでしたら、「矢口タートルズA」「矢口タートルズB」として、大会出場できないでしょうか。(チーム裏事情では指導者資格をもつ大人がいないため、2チーム出場は無理です。)

私自身が小学生時代には、野球チームで東京都の上位にいたことがあります。
6年生の東京都大会では優勝することができ、関東大会に出場したことを鮮明に覚えています。
このチームは選手層が本当に厚く、ある小さな大会ではABの2チーム出場して、私がBチームのエースピッチャーとして投げ、なんとAもBも勝ち進み、A対Bで決勝戦を戦ったことがあります。

今回の東京新聞杯は、嬉しいことに混合の部に出場するチーム数が46チームと過去最高になりました。
それでも、男女大会、混合大会において、Bチームが出られる団体を公式チームとして認めることができれば、もっとチーム数が増えることになります。出場できる子供たちやスタッフの経験値も確実に上がります。
どこかのチームが、AチームもBチームも決勝戦に勝ち進み、あろうことかBチームが優勝するということがあっても良いのではないでしょうか。

いろいろな競技方法を柔軟に生み出していくことによって、小学生バレーボールをする子供たちがもっともっと増えることを願っています。


さて、今日の矢口タートルズの練習を振り返ってみると、「夢は限りなく広がる!」といった練習内容でした。
夏休み全6週間のうち、4週間も練習してきた力は、子供たちの中に確実に備わりました。
練習最後のミーティングでも次のように伝えました。

「おととい、東京新聞杯の監督会議に行ってきました。他のチームの監督が集まる会議だから、夏休みのことや、チーム状況のことを自然と話すんですよ。その話を受けると、矢口タートルズの君たちは、間違いなく夏休みに一番練習している。はっきりいって、ありえないほど練習している。東京で一番練習しているのだから、当然、日本一練習していることになるはずです。そのことに自信をもって、これからの大会にチャレンジしていこう。目標は都大会出場ではなく、関東大会出場に変えよう。」

あとは子供たちの力をすべて発揮させられるよう、私が命がけで挑むだけです。
心がしびれる9月を迎えます。

保護者の皆様の、全力応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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東京新聞杯の組み合わせ決定

昨日(27日)、国立オリンピック青少年センターで行われた東京都混合チームの代表者会議は、参加チーム数が46チームに増えたことにより、どのような競技方法が適切なのかをチーム代表者全員で時間をかけて話し合いました。19時から始まった会議は、競技方法を決めて、大会日程決定まで2時間もかかり、終わったのは21時を回っていました。

私がまずはじめに感謝したいのは、この会議の前に様々に競技案を出してくださった混合役員の皆さんに対してです。代表者会議前日にその資料が送られてきました。それを見た時に、私の気持ちはすでに役員の皆さんのご苦労に対しての感謝の気持ちでいっぱいでした。46チームもある中で、2チームがシードとして都大会決定。残り10チームをどのように出していくか。東地区と西地区をどのように分けていくか。考えなくてはならないことは本当にたくさんあったんだなと想像しました。その結果、なんと第5案まで競技方法を提案してくださった役員の力量は素晴らしいと思いました。

代表者会議では本当に多くの意見が出されて、練りに練った競技方法に、皆さん同意できたと思います。

混合大会の難しさは、その大会ごとに、出場チームが増えたり減ったりすることにあります。
今回の東京新聞杯も、私の感想では、
「あれ?あのチームが出ないけどどうしたんだろう?」
「へえ、あのチームが混合に出てきたんだな。」
と、けっこう驚きました。私が驚くのですから、役員の皆さんは試合調整するのは、毎回大変だと思います。


さあ、矢口タートルズの皆さん、東京新聞杯の試合が決まりました。
心してほしいことは、どんな組み合わせになったとしても、夏休み6週間のうち、4週間も練習してきた私たちは、「全部勝つ!!!」という強い気持ちで挑みたいと思うのです。

今回の組み合わせ。9月1日の東京都夏季大会も合わせて、願った以上の最高の運に恵まれています。まるで夏休みに異常な回数の練習を頑張りぬいてきた私たちを応援してくれるような、これ以上ない位置に入りました。

再確認します。目指すは最高レベルの目標にしましょう。
それは、東京新聞杯で東京都の代表チームに勝ち抜き、11月の「関東大会優勝」です。

「宣言すれば夢は叶う」
これまた私が教員として、奇跡を起こしてきた合言葉でもあります。
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2024年 今年の夏休み こんな思い

ZONE「secret base ~君がくれたもの~」MUSIC VIDEO


この歌って、20年前に辰巳ジャンプの子供たちが井上車の中でいつも歌っていた曲です。
20年たって、今年の夏休み。矢口タートルズ。
私の人生でこれほどの日数、バレーボールの練習をしたことはありません。
大きな希望をもって、これからの大会に臨んでいけたら最高です。
子供たちに最高の思い出を作れたらと思います。
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すごい伸び方だ! と思う

暑い夏の日々に、一生懸命練習を重ねて、子供たちの技術が上がってくると、指導する側としては、これまでレベルが合わなくて指導できなかったことを、いろいろと試したくなってくるのが人情です。

今日も私の予想を超えて、子供たちのサーブ力の高まりを見ることができました。
レセプション練習のために、5,6年生に15本ずつサーブを打たせる練習をする際に、「15本だからその1割を考えたら1.5本。ということは2本サーブミスしたらサーバー交代にしよう。」といって始めた練習で、15本ノーミスや、1本だけのミスで15本全部打ち切った子がほとんどでした。素晴らしいですね。サーブをミスしないだけでも、夏季大会や東京新聞杯では大きな力となります。

高学年の裏で、1,2,3年生の成長も本当にすごい伸びだと思わせます。
今日はS.Yさん、S.Mさんの姉弟2人の手首には、おそらくお母さまが書いた文字がありました。まるで試合に臨む選手のように、練習の注意事項が書かれている手首に、「我が子はもっとできる!!!」という親の気合を感じました。いいですね!
私は、この夏休みの低学年の子供たちの伸び方はすごいと思っています。

徹底的に指導してきた「サイドラインからボールを出さない」ということについては、かなり定着しましたので、次は攻撃の工夫を入れてみました。高学年になると、算数では小数点以下の位について学びますね。これをバレーボールに応用することを試みました。小数点以下の感覚で、細かい攻めをしていく練習に入りました。くわしいことは当然、「企業秘密」です。

夏休み、28日間も練習してきたのだから、自信をもちましょう。

矢口と試合をするチームの子供たちが、完全に混乱するようなバレーボールをする練習を重ねていきます。
そしていつの間にか勝ってしまうというミラクルバレー(奇跡のようなバレー)を実現しましょう。

東京新聞杯で目指すは都大会出場ではありません。
関東大会出場です。
目標は高ければ高いほど、私たちの力が高まります。

関東大会は11月16日(土)、17日(日)に茨城県で行われます。
行きたいですね、茨城県の関東大会。
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多様なバレーボールパターンの可能性

今日も16名の子供たちが朝から練習に参加し、いろいろと工夫しながら練習をしました。

今、正アタッカー2名と正セッターを反対コートに入れてサーブやスパイクで攻撃させ、残りの5,6年生の守備力を強化しています。このチームを指導し始めてから、なんと初めてのことになる「2枚ブロック」のレシーブフォーメーションを組むと、アタッカーのスパイクコースをとてもよく読めるようで、決まったと思うスパイクを拾い上げるプレーが増えてきました。攻撃しているアタッカーの方も、「あれ?拾われてしまう?」という思いからか、自然とフェイントや軽打をおりまぜるようになって、明らかに決定力は伸びています。相互効果が上がるように練習内容を考えてみたのですが、ねらい通りに成長してくれると嬉しいものです。
スパイクを決められても、「すぐにバックの3人で話し合って、フォーメーションを修正していくとボールが落ちなくなるよ。」「ブロックの位置もレシーブ側の方が見えているから、指示するといいよ。」この2種類の言葉かけで、コート内の会話内容は大きく変わっていきました。

3年生以下の子供たちも、この夏休み練習で、ものすごく上手になりました。最近、4メンレシーブなどでセッターポジションをやらせている2年生のNさんに、今日の対人パス練習で6年生のエースと組ませて、50回落とさないでアンダーパスをするという課題を示しました。それを書いたホワイトボードを見たときには、「え~? 私だけアンダー50回なの? な~ぜな~ぜ???」とつぶやいていましたが、期待通りにノーミスでたちまち課題をクリアしました。このように、小学生バレーボーラーというのは、伸びるときは信じられないスピードで伸びていきますので、指導する大人は、指導することをやめられなくなる麻薬性が高いのです。

いつのまにか、東京都夏季大会まで9日となってしまいました。一気に走り抜けてきた2024年の夏休みもあとわずかです。
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練習回数の差はこんなに大きいのかと感じさせられる

今日から高学年の子供たちのほぼ全員が練習参加することになり、いよいよ夏季大会や東京新聞杯に向けての最強チーム作りに入りました。

毎回、夏休みは各家庭の予定を優先してくださいとお伝えし、休まない子はほとんど休まず、休む子は1週間以上休む場合もあります。今年は指導する私自身の夏の予定をほぼすべてキャンセルし、毎日練習という大きなチャレンジをしました。この練習予定に合わせて休まずに練習参加した子と、ちょっとの期間、練習を休んでいた子の技術の差がこんなに大きく開くとは思いもしませんでした。まさに「練習はウソをつかない」という言葉通りの差となっています。休みを入れた子たちは、本気でみんなに追いつこうと決意する必要があります。これからの猛練習で休んだ分を取り戻せるよう頑張ってほしいですね。

どんな差が出ているのかというと、
(1)サーブの安定感がちがう。
(2)サイドラインからボールを出さない。コート内に残すという感覚に、かなり差が出ている。
(3)相手からどんなボールが来るかという、予想する感覚に大きな差が出ている。
であるから、今日ボールが落ちる場所が、練習の休みが多かった子のところばかりだったのです。
明日からまた、こうした欠点を無くしていく練習になっていきます。


さて、まるまる1日練習をしているわけではなく、午後から休暇を取って、教員としての自己管理・自己研鑽も行っています。
今日も午後に病院に行って、2週間前に受けた「食道から胃の内視鏡検査・生体検査」の結果を聞いてきました。写真画像も見ながらの本当にていねいな説明をしていただき、5月ゴールデンウイーク明けの吐血で気付いた「食道潰瘍」はほとんど改善し、きれいな状態に戻っていました。「今後も定期的に診察をして、未然防止していきましょう」という医師からの指導を受け、食道関係の病気(食道潰瘍、バレット食道、逆流性食道炎)についてはコントロールできそうです。親切なクリニックと出会って本当に良かったと感じています。

自己研鑽の方ですが、私の手段として、自分自身のモチベーションをいかに高めるかということを目的に行うことが多いです。今やっていることのひとつに、2010年から2011年(東日本大震災直前直後 井上が副校長になる直前)にかけてドラマ放映されていた、学校ドラマにはめずらしく、校長先生を主人公にしたドラマ「スクール」の全話を見なおしています。ドラマですから、実際の校長がやっている仕事の何十分の一程度しか表現できていませんが、「子供たちのことを心から愛する」という1点については自分自身を見なおすきっかけになります。
江口洋介さん演じる民間人校長は「情熱が大事だ」というテーマを投げかけてきます。そういう意味では、私自身もこの夏休みにずっと休まず体育館にいる校長など、日本に私しかいないだろうと自分勝手に思い込み、情熱だけは誰にも負けてなるものかとモチベーションを上げているわけです。

スクール! 8話
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サイドラインにチームの壁を作る練習

練習すればするほど、着実に技術を高めている矢口タートルズです。
この夏休み、異常な練習予定を組むから、家庭の判断で休ませてかまいませんということを伝えた上で、日曜日をのぞく、ほぼすべての日を練習日にしました。たくさん練習していますから、高学年はより高いレベルに達していますし、低学年はバレーボールを始めて半年もたっていない子供たちですが、最近はボールを落とさずにつなぐという感覚が身に付いてきました。みんなが休まずに練習参加しているからこそ、たった1か月の間に見違えるほどのチームになってきたのです。

高学年は夏季大会の優勝と東京新聞杯の都大会出場を目標にし、さらにはその目標を達成するためには関東大会出場をも目標にすることが求められます。そこで今週から、表題にある通り、サイドラインから絶対にボールを出さないという練習をくり返しています。エンドラインから出してしまうのはいたしかたなし。しかし、サーブレシーブ(レセプション)にしてもスパイクレシーブ(ディグ)にしても、何が何でもサイドラインからは出さない。まるでサイドラインに壁があるように、ボールを自分たちのコート内に入れていくということに強くこだわって指導を続けています。

今年のレギュラーチームの勝ちパターンは、
(1)サーブで先手を取って攻めていくこと
(2)ラリーに持ち込んで粘り強く1点を取ること
この2点です。
負けパターンは90%以上、サーブレシーブをコートの外に出してしまって簡単に失点することです。
そこでこの負けパターンを無くすために、サイドラインの中にボールを入れることに意識を強くもてるような練習を重ねていきます。サイドラインからボールを出すことが無くなれば、今のチーム力ならば、セッターも含めた6人ともスパイクを打てるところまで育っているので、ミラクル(奇跡のような)な攻撃をすることが可能です。子供たちは、見ていてすごく面白いバレーボールをしてくれると思います。

低学年のやる気もすごくて、ボールが手に当たらなかった夏休み前にくらべて、今ではボールの来るところへどんどん動いて、アンダーハンドでボールを上にあげることができるようになりました。この「つなぎ」ができるようになってくると、本人がバレーボールの楽しさを実感できますので、もっと上手になりたいという前向きな気持ちに火がつく状態になります。

明日、明後日が高学年全員がそろう日になります。
もう一度、夏季大会と東京新聞杯のチーム目標達成へ気持ちを高めて、サイドライン内でプレーするバレーボールにこだわった練習を重ねていきたいですね。
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練習中止判断は正解だった

写真は我が校自慢の100㎡(1アール)の田んぼの様子です。午前11時頃の風雨がとても強かったタイミングの写真で、稲たちはなぎ倒そうと襲ってくる風に耐えていました。稲はここ2週間ばかり、猛暑に対応するためか、水の吸い上げがものすごく、根もしっかり張っているのだと思われます。
大雨が降り注いでくれたので、田んぼの水はすぐに満タン。広い農園の作物たちにも久々にたくさんの雨が降り注いでくれたので、今日は野菜たちも生き生きとしています。これぞ恵みの雨ですね。

さて、練習の参加時刻となる午前9時の現場状況は、雨量も風力もそれほどではなく、練習を強行しようと思えばできたかもしれませんでした。しかし、帰宅時刻の12時頃には強烈な雨が降っていました。学校休校の基準となる「暴風警報」は区内に出ていたので、今日まで練習をどうするか判断を伸ばしていたとしても、やはり中止にすることになりました。早めに判断してあげたことで、子供によっては朝ゆっくり寝ていられたのではないかと思います。寝ることは体を休めるためには一番大事なことです。
明日からは夏季大会、東京新聞杯に向けて、チーム作りの仕上げ練習に入っていきます。

私自身も施設管理者として出勤はしておりましたが、練習時間だった3時間が空きましたので、せっせと執筆活動をして、様々な原稿を書き終えることができました。
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台風7号による休息はありがたいことかもしれない

日曜日をのぞく夏休み毎日練習を続けている矢口タートルズです。
今日で夏休みの練習回数は19日となりました。さすがに今週に入って、子どもたちの疲れが見えていました。今日の練習はじめにも、「蓄積疲労」という言葉があり、この疲労を無くすためには練習を休むしかないことを知識として教えました。それでも、矢口タートルズの子供たちは“練習を休みたくない”という強い気持ちがあるため、指導する側として、予定していた練習を、「しない」と言いにくい状況にありました。

明日の午前午後、台風7号が関東地方に接近する予報。当然、危険回避をする必要があります。そこで明日の練習は休みにすることにしました。子供たちは元気なのですが、自分自身では感じられない疲労があることは間違いないので、1日の完全休養を入れることは、その後の練習にすごく大きな良い影響があると判断しています。正直、私としても指導者生活で初めてといえる夏休みの連日練習をしていたのですが、自分自身の蓄積疲労も激しく、本来ならば2種類の手術が必要な案件を先延ばししている状況でもあります。(2種類とも良性であって心配はなく、日帰りか1泊の簡単な手術です。)

これほど練習をしている甲斐があって、チーム力は間違いなくアップしています。
高学年の子たちは、先週の全国ベスト16に入った大元チームとの練習試合でも、今まで見たことのなかったナイスプレーが続きましたし、低学年の子たちも、部内練習試合でナイスレシーブをするようになりました。


こうした毎日練習指導を続ける裏で、校長としても教員採用試験の一次試験に合格した方々に対して、二次面接の模擬面接指導を続けています。これは毎年、新しい受験生の方々に行っている指導なのですが、自分の学校の関係者ではなくても、私の指導を求めて、学校まで足を運んでくれる「未来の教員」の方々のために、面接に向けての闘魂注入を全力投球で行っているのです。
じつはこのような、次世代の教員育成の仕事(ボランティア)を自分の20歳代後半からずっと続けてきました。27歳の年には、大学生相手に「教職トップリーダーズセミナー」と称して、北海道から九州まで指導をして回ったこともあります。
若い頃からそのような活動を続けているため、相手は私のことを忘れていても、私は「この人が教育界で活躍することを心から祈っている」という思いを込めて行動していましたので、今、教育委員会の重役にいる人や校長、副校長など、全国各地に知っている名前は数多く活躍してくれています。
人材育成は私の人生のテーマです。バレーボーラーだけでなく、次世代のスーパーティーチャーを生み出せるかどうかの勝負もしているのです。

歴史を学べば、一人の人物の成し遂げることは小さくとも、強く大きな思いで後継の人材を育てた取組は、その後の100年、200年の時代を動かす力となっていることを学べます。2024年の日本の状況も、今から150年前の明治維新の影響が強く残っていることがよく分かります。自分のことしか考えない生き方ではなく、自分が社会を、時代を創っていくんだという気概にあふれた人材(教え子)をどれだけ生み出せるか。そういうことをする生き方の方が夢が大きくて楽しいでしょ、と未来の教員たちには投げかけたいと思っています。
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岡山県代表の大元スポーツ少年団さんとの楽しい交流会

全日本小学生バレーボール大会の準々決勝からのシビアな戦いが東京体育館で行われている同じ時に、昨日のベスト8決定戦であと一歩、本当に惜しくも敗れてしまった、岡山県代表の大元スポーツ少年団さんが、監督のマキイ三世さんのご配慮で、なんと東京都大会にも出たことのない矢口タートルズの練習に来てくださいました。

大元さんと私のお付き合いは、21年前に大元スポーツ少年団さんが、心からバレーボールを楽しむ、体育館にいるすべての人が応援したくなるチームとして、全国大会のベスト4に勝ち上がった時から始まります。私は全国大会に取材班役員として東京体育館の試合を担当し、写真を撮ってはホームページにアップしたり、試合結果も速報としてアップしたりする担当をしていました。その頃は動画でのライブ配信というインターネット技術もなく、私たちがアップする試合結果や写真、記事によって、全国の関心ある方々にタイムリーに大会状況をお届けすることをしていました。その取材活動の中で、大元スポーツ少年団さんの心からバレーボールを楽しむ試合ぶりや、保護者代表の方からチームのエピソードを聞くことができ、自分もこんなチームを作りたいと目標ができた大会だったのです。

翌年の2004年も男女で全国大会出場を勝ち取った大元スポーツ少年団さんは、大会前日の日に、当時私が指導していた辰巳ジャンプVCと、当時千葉県第2位だったニッポンランナーズVCフェアリーズさんとの練習試合をしてくださり、前年度以上に私たち関東の指導者を魅了してくれたのです。

その後、私自身、本職である教員としての授業開拓を本気でするために、全力を入れた(私の授業がNHKニュースウォッチ9で紹介されるまで取り組んでみた)こともあって、バレーボール指導は全国大会出場というよりは、チームを存続させられるか、そして都大会でどこまで勝ち上がれるかという指導方針にチェンジしましたので、大元さんの交流もご無沙汰していました。

今年、岡山県大会の様子をネットで拝見したとき、女子大会で大元さんがノーシードから勝ち上がって優勝し、全国大会の切符を取ったことを知りました。おお!またミラクルを起こして東京に来るんだなと思い、その活躍を楽しみにしていました。そして昨日、午前中に矢口タートルズの練習を終えた後、墨田総合体育館でのコート決勝に応援にかけつけ、マキイ三世監督と、たくさんお話をさせていただきました。そのお話の中で、矢口小学校への訪問が決まり、都大会にも出たことのない矢口タートルズにはあり得ない、全国大会ベスト16に勝ち上がった県代表のチームとの練習試合が実現したのです。

矢口タートルズの子供たちのモチベーションは、私の予想していた以上に高かったようで、3~5点くらいしか取れないだろうと思っていたことをくつがえして、今まで見たことのないようなナイスプレーが続いて、これまた私の指導者意識を変えてくれました。どう変えたかというと、私はもっともっとも~~~っと、子供たちの力を信じて、試合を任せる必要があるな。任せていいんだなと、嬉しくなったのです。それほど今日の矢口の子供たちは頑張っていました。きっと全国大会で活躍したチームに恥ずかしくないような試合をしたいと思っていたのでしょうね。これが大元さんと交流する素晴らしい効果なのだと思います。マキイ三世さんのオーラを私が取り込んで、どこまでも子供たちの良さを認めていく指導をしていかないといけないなと反省させられるのです。

実は、昨日の全国大会会場のコート決勝の直後、私が座っていた近くで観戦していた他県の監督さんが、大元さんの試合ぶりに大いに感動したようで、試合後に大元さんの保護者の方に、うまい棒30個入セットを差し入れて、「大元さんのようなチームの活動を見て感動しました。私たちのチームも大元さんのようなチームになれるよう頑張ります。」と伝える場面を見ました。お~!また大元さんのファンが誕生したんだな。その瞬間に出合わせる私も、なんだか意味深だなと思いました。

矢口タートルズの子供たちも、ぜひとも体育館にいるすべての人たちがファンになってくれるようなチームになりたいですね。そのためにもバレーボールに夢中になって、楽しみましょうね。

大元さんとの楽しい交流会の「交流イベント」として、練習試合3セットした後で、矢口タートルズでよくやっている「王様ジャンケン」で遊んでもらいました(写真参照)。最初は「え?何をするのかな?」という雰囲気だった大元の子供たちも、ゲームが進むにつれて、その面白さを分かってくれたようで、どんどん本来の自分を出してくれました。ゲームの最後の方では、「私が絶対に王様に君臨する!!!絶対に負けない!!!」という表情で楽しんでくれました。


矢口タートルズの子供たちにとっては、これ以上ない良い経験をさせてもらいました。
さあ、わざわざ矢口に来てくれた大元さんの思いにこたえるためにも、9月1日の東京都夏季大会に向けて、さらに一歩成長をしていきましょう。
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