おかしな論点

NO60(ヒルティ)
「人生の幸福な時とは、要するに、仕事に没頭している時のことである。最後の息をひきとる時まで活動的であること、これが、この世に生きる意味であり、合い言葉だ。」


運動会は残念ながら雨天中止。今週1週間はずっと雨という天気予報なだけに、どうなることやらです。

さて、運動会関係で私の耳に聞こえてきた話題。

組体操を練習している高学年の子どもたち。何人かが捻挫をしたり、打撲をしたりしています。その多くがバレー部の子ども。そんなことから浅はかな批判をしてくれる人がいるようで、「バレーの練習のせいだ」「練習をひかえられないのか」という声が入ってきました。

「バレーの練習で捻挫をして組体操ができない」というなら批判も甘んじて受けますが、そうではなく、「組体操の練習で捻挫をしている」のです。
しかも、バレー部の子どもたちは日頃から体を鍛えているし、身体も大きいので、組体操では「危険な場所」ばかりやらされるのです。私からすれば、「大会期間中なんだからバレー部の子を怪我させてくれるな!!!」と、胃も痛くなるような思いで見ているし、「組体操で絶対に怪我をしないように集中してやりなさい。」「かっこつけて無理なことをしなくていい。確実にできることをやりなさい。」とも毎回の練習後に指導している。それをあたかもバレー部が練習のしすぎのようなことを言う親がいる。

これは大きな大きな間違いです!!!

だったら上からバレー部の子の上に落ちてきた子どものひ弱さ・精神の弱さを指摘するべきじゃないのか!?
上に乗せている子どもを支えきれないで自分が崩れ、バレー部の子を下に落としてくれるひ弱な子を指摘すべきじゃないのか!?
練習中に何度も落ちてしまうような組体操指導を批判すべきではないのか!?

スポーツを指導している以上、私は命に関わることに対しては、細心の注意を払って指導している。

今回の批判に対しては、あまりにも論点がはずれているので相手にもしない方が良いのであろうが、逆に今、私は辰巳小学校の来年の運動会から「組体操」という危険な演目を消し去るために動くことを決意している。


よくある批判

投稿者/カズさん
投稿日/2004年6月6日(日)21:42

イノッチ先生、よくあることですよ。
こういうボランティア活動を理解しない教師でさえ、遠巻きに批判じみた考えを発し、それがきこえてくることもあります。
これは船堀でも葛飾でもあったし、今の南葛西でもあります。
教師でさえもそうですよ。親ならなにも考えないでそういう言葉を口にすることが多いと思います。
私はそういう声を一切無視します。戦おうとすれば、自分に損がこうむることは明らかです。
われわれは間違っていません。イノッチ先生、ここはがまんをしていきましょう。わかっていると思いますが。



今、バレー部を手放したら

投稿者/イノッチ
投稿日/2004年6月6日(日)22:26

33名という大所帯になった辰巳ジャンプ。
全校でたった163名しかいない小規模校の中で33名です。
この割合でバレー部員がいる学校は日本にはないと自負しています。

ここまでなったのは、ただひたすら練習に励んで、子ども達とチームを作ってきたからです。その「バレーの練習をひかえろ」という批判は、大変浅はかな考えから発しているということは容易に想像できますし、前任校のときも同様の批判は経験しました。
しかしこれは、辰巳という環境の中で懸命に活動を進めてきた私にとっては「お前は出ていけ」と言っているに等しい衝撃を受けました。
今すぐ出て行ってもいいんですよ。でもこれだけ学校に貢献しているバレー部を手放せば、学校はどうなるか?容易に想像できます。
(だから私は負けません。)

馬耳東風で耳を貸さないのも手段の一つですが、せめて部内の保護者の皆様には理解していただきたいと思い、掲示板に書きました。

もう一度くり返しておきます。
「バレーの練習で負傷して組体操に迷惑をかけたのではない。組体操の練習で負傷したのである。迷惑しているのはこちらである。」
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