書き残しておこう

NO66(工藤公康)
「最近の子供たちは、何でも「すべて教えてもらおう」という気持ちが強いように思う。でも、それじゃあ一方通行で、何も身に付かないよ。この前、「マネができなければ、なぜできないのか考えよう」と話したけど、答えはそう簡単には見つからないと思う。考えているうちに、イライラしたり、悩んだりもするだろう。それでもいいんだ。真剣に考えた人は、必ず何か、それまでと違うものが見えてくるはずだ。そうやって自分で見つけた解決方法は、ピンチでも生きるし、きっと役に立つと思う。」
(「僕の野球塾」より抜粋)

辰巳のエースアタッカーは何年かに一人という素質を持っていると私は思っている。
何が何年かに一人なのか?
①肩が非情に強い。
②頭が良い。
③身体が大きい。
④空中での身体能力が高い。
⑤ジャンプ力がある。
⑥いろいろなことに興味・関心を持てる。
⑦玄人好みである(メグカナよりも佐々木みきのファンである)
⑧本人が納得する課題を与えればとことん追求しようとする。
⑨指導者の助言に対して聞く耳を持っている。
⑩器用である。

10年後、身長が180cm台になることはちょっと考えられませんが、精神力を高めていければ、全日本の高橋選手や成田選手のような素材になる可能性はあると思っています。セッターとしても通用するはず。

問題は「心」にある。
こればかりはいくら勉強しても、頭で分かっても、伸びることは絶対にありません。
良い経験を積む以外には道はありません。
弱い自分と戦って勝つ経験をする以外に道はありません。
自分より強い相手に挑戦して自分を鍛えるしか道はありません。

ここに最後に書いたことは、辰巳ジャンプの全部員にもあてはまることでもあります。参考にしてほしいと思います。
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ほめたポイント

NO65(カント)
「人類を、自分自身であろうと他人であろうと、いかなる場合であれ、けっして単なる手段としてではなく、目的として扱え。」


 最近、部内の皆さんが携帯で掲示板を見てくれています。なので、部内向けに今日の試合を総括しましょう。
 私の動きの根っこには、格言のようなカントの哲学も養分としてあります。チームが勝つ手段として子ども達を使っているつもりは全くありません。現状をふまえて、子ども達全員をどう伸ばすかという目的のために動いているつもりです。
 たとえば、一人を厳しく指導している姿の裏には、チーム全員に大事にしてほしいことを聞かせるために、次々と言葉を発しているつもりです。私の声を「自分のこととして」聞いている子は必ず成長します。「他人事として」聞いている子はダメですね。

さて、今日の試合はエース不在。他チームの監督さんからは「残された子達がかわいそうだね。」と、同情の声・声・声
1日も練習していないチームで勝てというほうが酷ですが、監督の立場としては、非情にならないといけない。
「全部勝つために、みんなで頑張ろう!」
と励ましてのスタートでした。
結果は本当にかわいそうだった。慣れないポジション。休憩時間には「練習していないんだから仕方ないよ」と、またまた同情の声。
それもそうです。6セットのうち5セットで10連続失点があるのですから。悔しいね・・・

そんな中で、キラリと光ったのが「ゆう」「まりな」「あおい」の3人。

「ゆう」
自分に「落ち着いていくぞ!」と言い聞かせた。その集中した姿が外から見ても分かった。試合後、「何か自分に言い聞かせただろ?」と聞くと、「そうです」と即答。これが大事です!

「まりな」
レフトにポジションチェンジしたあと、目つきが変わった。怖いくらいの目になっていた。まりながこういう目をしたのは初めてのこと。うれしかった!

「あおい」
前日に「ピンチサーバーで使うよ」と言ってあった。その役目を100%果たしてくれた。メンバーチェンジはチームのムードを変えるという役目も果たしてくれた。この経験は4年ドリームジャンプの今後にとって、とても大きな節目である。きっとよいチームリーダーとなるだろう。

また当然ながらキャプテン「けいこ」は前夜から「勝てるフォーメーション」を真剣に考えてきた。本当に素晴らしいキャプテンに育ってきた。「けいこ」はもう大丈夫だ。あとは周りの子たちが自立してくれれば良いのだ。


とうとう夏季大会にも出られないという辰巳ジャンプ史上最悪の結果になりました。「0」からの再スタートです。
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