【2014年度 第3期スタート】 日本で誰もやっていない指導をすることに決めた

都大会のことも記事にしませんでした。都大会の次のことを考えていたからです。チームの形を整え、たとえどのような壁があっても新しいチャレンジを始めるために、大きく進むために。

今日より6年生チームは8月終わりまでに150セット以上の試合経験を積む計画をスタートしました。まずはこの150セットという、目標としては分かりやすく簡単なことを意識して計画を立てていきます。


次に、今日の朝、子どもたちに長い時間をかけて伝えたことを公表します。

・都大会の最後の2点で負けた。たった2点だが、判断力の大きな差が2点に出ていた。

・この2点を取るために、「自ら考え、判断し、行動する力」を養うことにする。

・練習試合をしている時には、できる限りベンチからの指示を出さない。言いたいのをじっと我慢して試合進行を子どもたちに任せる。自分達で試合状況を判断し、声をかけ合い、勝てるように工夫をすること。

・無駄な叱責もしない。黙って試合を分析することにする。試合の間、なぜ1点取れたのか、なぜ1点失ったのかを、できるかぎりノートにメモしていくので、試合が終わったあとそれを見て、自分のプレーをきちんとふりかえり、学習し、日本中の誰よりもバレーボールを知っている小学生を目指すこと。

・試合中のミスに対しても注意しない。ミスしたことは自分で分かるはずだから。どうしたらミスしないのか分からない場合は遠慮なく質問すること。

・例えば、レシーブだって、ベンチの指示通りにポジションしなくてもいい。自分で感じた相手アタッカーのスパイクコースに、自分の判断で入ればよい。そしてたくさんミスすればいい。失敗をしては次のことを試し、相手アタッカーと「かけひきをする感覚」を身につけていけばいい。

・とにかく指導者から「やらされているバレー」から完全に卒業する。この2~3ヶ月間、自分の判断で「やりたいバレー」にチャレンジすること。

・試合をしている選手は勝ち負けに最後までこだわること。しかし、指導者は勝ち負けを気にしない。いかに自分の判断でプレーしているかどうか、チャレンジしているかどうかを見ていく。


朝一番で、このような内容のミーティングを約20分間ほどかけて行った結果、子どもたちから出てきた意見は、

「これまで先生たちに言われないと練習しない自分でしたが、そうではなく、進んで練習しようと思いました。」

「バレーがうまくなるために、自分で考えて、いろいろと工夫しようと思いました。」

「試合中、もっともっとコートの中で話し合わなくてはならないと思いました。」


練習試合の時に、指導する私は「アナリスト」の役目に徹し、試合が終わった後に「この場面ではこうした方がよかった」「この場面でこういうプレーをしたから勝てた」「この試合のポイントはここだ」等と指導するやり方で、まずは7月進んでいきます。

この結果、今日の練習試合で非常に良くなったことがたくさんありました。例えば、A.Hさんのスパイクサーブ。試合で初めて使いましたが、その効果はすごく大きく、今後の可能性が開かれた気がします。このサーブを続けることで、たぶんスパイクも決められるようになるでしょう。

また、N.Mさんの真面目なやる気が本当に嬉しく感じました。ペッパーにせよ、スパイク練習にせよ、暇さえあれば「お願いします。」と練習を申し込んできました。そのかいあって、サーブは打数28本、うちエース10本でエース率35%と高かった。

他にもたくさん、これまでになかったプレーがありました。指導していて、ものすごく手応えを感じました。これはすごいことが起きる!!!と。


試合中はすべてを子どもたちに任せる指導法で、今日のマイナス面は「チームの勢いが出にくい」ということでした。これまで大人が引っ張って盛り上げていたことが原因です。小学生バレーボールの多くのチームでは、指導者の盛り上げ方や終盤の采配で試合が左右されることが多いのですが、こういうことも凌駕していくことを目標にしています。とにかく子どもたち自身の「判断力」を極めていきたい。常識にまったくとらわれない、だれもやっていない指導方法で自立・自律したチームを目指してみます。

【今日のセット数】10セット・・・目標まであと140セット
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