人材育成とは「機に応じて指導する」ということが大事

私のライフワークとも言ってよいことは、人材育成をするということです。高校時代に今の職業を選ぶことを決めたのも、人材育成こそ自分に合った仕事だと確信したからでした。学生時代に私を担任してくださった恩師の方々の何人もが、「君は教師が向いている」と助言してくれました。また、中学高校と卓球部の活動にのめり込んでいたこともあり、「そんなに部活動が好きなら、やはり学校に勤めるのが一番よい。」と言ってくれた恩師もいました。中学校では、私が学校のすべての運動部の中でただ一人、都大会に出場したことをきっかけに部が強くなり、2年下の後輩の代では、団体戦で都大会ベスト8まで行きました。顧問の先生が卓球経験のない方だったため、私が何度も練習に参加し、高校2年生にもかかわらず都大会の監督役として、後輩たちを支えることになりました。またこの頃知り合った、他校の卓球部の中学3年女子の家庭教師も引き受け、週に2回、勉強を教える仕事もしていました。
こうしたこともあり、人を育てる仕事は楽しいと経験できた私は、高校3年生の大学選択の時には、迷わず教育学部に行くと決めていたのです。以来40年間の日々は人材育成という一点に人生を捧げたといっても過言ではありません。

今、矢口タートルズの子供たちは、ミカサ杯教育大会予選に対して、高い目標意識をもち、自分たちの技術を少しでも上げたいと切実に思って練習参加しています。モチベーションは過去最高レベルにあります。指導者は、この子供たちの「機根(心身の状態)」を感じ取り、適切な練習内容を判断し、タイミングよく指導していくことで、子供たちを一気に成長させることが可能です。「今この指導をすれば、子供たちの実感として入っていくに違いない」と判断するのです。月曜日の練習から、アタッカー陣が見違えるようなスパイクを打ち始めたことがその証拠です。


さて、別件で学校の保護者の方から、TBS記者の かこさとこ さんの絵本、8歳で子ども兵士となった少女のことを伝える「少女兵士ピチャ
を紹介され、読み聞かせの時に、かこさんを学校にお招きしてよいかという相談を受けました。こうしたことも私のアンテナは敏感にキャッチするようになっています。キーワードは「一瞬の出会いを逃さない」です。当然、OKを出しまして、「校長がとても関心をもっていると伝えてくださってかまいません。」とお伝えしました。2月か3月の読み聞かせでお招きすることになりそうです。
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