
昭和生まれの鉄道車両を愛するファンにとって、最近いよいよ加速しつつある新型車の増備ペースは本当に頭が痛いものがあります。慣れ親しんできた車両たちとの最後の時間が急速になくなりつつあるようで……(T_T)。
その中でもとりわけ今回は、消滅が目前に迫っているか、少なくとも確実にあと1年を切ってしまったと思われる車両たちを扱うことで惜別の念を表したいと思います。
まずはこちら、小田急9003+9004Fです。9000系の4両固定編成を2つ組み合わせて中間の運転台を撤去し、主に各停・区間準急として運用されておりますが、オールMの8両編成はお世辞にもエネルギー効率が良いとは言えないためか、ハイペースで進む9000系廃車・3000系新造の流れの中でもとりわけ優先的にその対象となっているようです……。もしかして、中間運転台撤去編成は既にこれだけ?
ちなみに、ふだん小田急の8両編成とは縁の薄い私としては、9000系の8両編成を撮ったのは今日が初めてでした (最初で最後かも……)。友人と会うため吉祥寺へ向かう途中、経堂あたりで追い抜いた区間準急を下北沢で待ち構えて後追いしました。撮り鉄する予定がない日でも、デジカメを忍ばせておけばこういうチャンスもあるものですね……。

次はこちら、遅くとも今月いっぱいで確実に運用離脱してインドネシアに向かう東急8003Fです。先日ご紹介した8500系「サークルK」撮影ののち都内へ向かおうとした折、二子玉川で目の前に停車中でした! そこで急遽ルートを変更し (^^;)、恐らくこれが最後になるであろう8003F乗車を心から満喫したのち、中延で逆光のカーブに踊る8003Fの勇姿を激写したのでした……。余程のことがない限り、多分次に会うのはジャカルタか……それとも某埠頭……?

そして最後は京急700系。今すぐの完全運用離脱は考えられないものの、新1000系の増備スピードから言って、あと1年持つかどうか……と思われます。ついこの間まで大師線はほとんどの列車が700系や1000系白幕車で運用されており、700系は少なくとも3本に2本の割合でやって来たものですが、もう最近では3本に1本やって来れば御の字という状況です (運用の都合上、昼間は全く来ないこともあり得るそうです)。
もちろん、琴電に行けば主力として大活躍中なのですが、やはり子供の頃から見慣れた700系が京浜急行から完全にいなくなってしまうのは寂しいですね。
なお、これから日の短い季節の大師線は建物やケーブルの影が車体に落ちやすく、かなり見苦しい写り具合になってしまうため、薄曇りの日がオススメです。
それにしても……今回ご紹介したどの車両も、他にほとんど撮り鉄を見かけないのはどうしてなんでしょうね~。(勿論その方が気分的にはラクなのですが ^^;)