地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

化成品タキの情景 (1) かなりん千鳥町

2005-10-25 21:10:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 9日ぶりの投稿となってしまい、いつも楽しみにして頂いている方には大変申し訳なく思っております。ここのところ爆風状態の忙しさでしたもので……(@o@)。あ、でも先週後半の3日間名古屋に出張した際には、何のかの言ってヒマを見つけて「スーツ鉄」して来ましたので、その際のあれこれをいずれご紹介できればと考えております。

 さて今日は一種のつなぎネタとしまして、普段ほとんどスポットライトを浴びることがない貨物ネットワーク末端の地味~な化成品タキを扱ってみましょう。はっきり言って、一見華も何もない無味乾燥な世界ですが、ややレアなスタイルのタキを機関車が牽引してトボトボと走る光景は、それだけでも大いにワビサビな世界ですので……(^^)。それに、しばしばディープな臨海鉄道に通う私としては、先月のRF誌に掲載された素晴らしい記事に触発され、「自分も一丁、この奥深い世界を地味ながらも 特集してみたいと思ったからです (^^;)。

 鶴見線と並んで横浜・川崎の鉄道貨物輸送の末端を担っている「かなりん」こと神奈川臨海鉄道は、主に石油タキとコンテナを輸送していますが、川崎地区の千鳥線を行く1日2往復の列車は、沿線の工場に出入りする化成品タキを連結しており、その如何にも臨海鉄道チックで抜群にフォトジェニックな背景と合わせて、敢えて運休を厭わず訪れる撮り鉄の目を楽しませてくれます。
 その化成品タキの多数を占める青化ソーダタキ (タキ22900など) は、今年の1~2月頃を境として急速に化成品用ISOコンテナに置き換えられてしまいましたが、最近はやや小口の輸送用として、廃車を免れていた一部のタキ22900が復活しているようです (^^)。ただ、多分常に来るわけではないと思われますので、悪しからず……。
 千鳥線に入線するもう一つのタキ……ラテックス車につきましては、特に大きな変化はないようです。毎日連結されているとは限りませんが、運が良ければ需給の関係で遊ばせておくタキを側線で出し入れする光景を目にすることが出来ます。「かわいい」編成と、背景の物々しいプラントの風景のギャップがまた何とも言えませんので、おすすめです。

 なお、千鳥町界隈は常に化学薬品のきつい臭いが充満し、間違っても空気がきれいとは言えませんので、このディープな光景を楽しみたい方はそのつもりで……。交通は、市バスが頻繁に走っていますし、市営埠頭行きバスはヤードの目の前が終点ですので便利です。