最近現れた鉄コレ中型車の秀作の中でも、個人的に「これは非常にマニアックで素晴らしい企画だ……」と思ったのがこちら、小田急1910 (2000) 形です! この車両は周知の通り、まだまだ敗戦の記憶も生々しかった1949年に、復興の明るい兆しを象徴するかのように走り始めた有料特急の嚆矢であり、その成功がさらに1700形、2300形、SE車3000形……と引き続く小田急ロマンスカーの華々しい歴史を切り開いたということが言えましょう。
個人的には残念ながら、この1910→2000形をロングシート格下げしたタイプの1900形はおろか、半鋼製の小田急釣掛中型車は見たことも乗ったこともなく (80年代まで走っていたデニや保存車モハ1を除く)、釣掛中型車の4000形化が終わって間もない頃に小田急江ノ島賎民となりましたので (滝汗)、直接「懐かしい!」という感慨に浸ることは出来ません。しかし、とにかく半鋼製釣掛式電車は大好きです♪ というわけで、妄想6連化するべく2セットお買い上げ~(爆)。但し多忙のためすぐに6両全てをN化するわけには行かず、まずは1編成3両をいじくってみました。
基本的な出来映えは……まぁ総じてキレイだとは思いますが、やはりボディに何となく塗装乱れがあるのが鉄コレクヲリティ (汗)。胴回りのちょっとした乱れと、車体底部のオレンジ色丸見え (上から、または斜め上から眺めている分には全くどうでも良いかも知れませんが、本棚に飾るなど下から見上げる場合には非常に目立ちまくり) につきましてはタッチアップで濃紺色を塗って誤魔化しました。いっぽう、雨樋と屋根の間も僅かにオレンジ色だったりするのですが、こちらについてはタッチアップして塗りムラが生じると逆にヤヤコシイ話になるかも知れませんし、屋根がライトグレーであることから余り目立たないため、そのまま放置してあります。
ともあれ、車体のモールドそのものは……個人的には全く文句のつけようもございません。電動車は、既に発売された鉄コレ14弾の運輸省規格型中型車と全く同じサイズであり、やや幅広な付随車は国鉄17m旧国と全く同じということで、何ともマニアックな作り分けです♪
というわけで、小田急沿線ヲッサンヲタにとっては本当に嬉しい一品だと思います☆ 仕上げは2000形の車番を貼り、江ノ島行き海水浴列車に投入されたことを想定した行先板を貼ってみました (哀しい江ノ島賎民……^^;)。そして、脇に1600形の鉄コレを並べ、昭和30年代前半頃 (?) の佳き時代の雰囲気を机上で味わうことこそいとをかしけれ♪
さて今後は……小田急公式HPのPDFからして、歴代ロマンスカーの模型化にはかなりこだわりがあるようですので、1700形と2300形の鉄コレ化は大いに期待出来そうですが、個人的には3扉ロングシート1900形 (新造車・2000形格下げ車のいずれも)、1700形、2300形、2320形の鉄コレ化も激しく希望したいものです! とくに1900形3扉新造車については、岳南・富士急・大井川・伊予鉄 (但し伊予鉄では顔が非貫通化) も含めてバリ展しまくることが可能ですので……。